(原因と症状克服ための対処法の解説)

  • 1.はじめに

    何人かで雑談をしている時に、面白い話などを聞いて笑う時に顔がひきつるために、周りの人から変に思われるのではないかと悩んでいる人も多いものです。

    今、このページを読まれているあなたも、もしかしたら、この一人かもしれませんね。

    このページでは、こういう人前で笑うような時に顔がひきつったり、こわばるといったことで悩む、笑顔恐怖症と言われている症状について、今、実際に悩んでいる方のために、いくらかでも参考にして頂ければと思い、作成いたしました。

    ですから、もし、あなたが、人前で笑うような状況の時に顔がひきつるとか、顔がこわばるといった事で悩んでいるのであれば、このページの内容を参考にして、解決のための糸口を見つけて頂ければと思っております。

  • 2.笑顔恐怖症とは

    この症状は何人かで雑談をしているような時に顔がひきつって、うまく笑えないといった形で起こることが多いものです。

    つまり、人前で無理に笑うような時に、自分の顔がこわばるとか、顔がひきつる、頬がぴくぴく動いてしまう、泣きべそをかいているような表情になってしまう、ということで悩んでいる症状ということになります。

    そして、このために、自分が周りの人から変に思われているのではないかと感じてしまうものなのです。

    なお、この症状は表情恐怖の一種だと言えますが、悩んでいる人が多いために、特別に笑顔恐怖症という名前が付いています。

    特に結婚前の若い女性に、この症状で悩んでいる人が多いように感じます。

    なお、この症状も、人から変に見られるのではないかという不安が、その根底にありますので、対人恐怖症に含まれる症状だと言って良いと思います。

  • 3.症状のチェック

    笑顔恐怖症の具体的な現れ方をまとめると下記のようになります。

    下記のチェック項目のいくつかに思い当たる人は笑顔恐怖症になっている可能性が高くなると思います。

    1)笑おうとすると顔がひきつる。
    2)頬から口にかけて、笑う時に不自然にぴくぴくする。
    3)おもしろいと思っていないのに笑おうとすると顔がこわばる。
    4)相手が楽しそうに面白おかしく自分の話しをしている時に顔がひきつる。
    5)緊張する相手だと顔がひきつって上手に笑えない。
    6)ひきつりを隠すためにマスクをすることがある。
    7)真面目に笑顔作ると引きつる。
    8)目が笑っていないと言われることがある。
    9)自分の顔が気になり素直に笑えない。
    10)カメラを向けられると笑顔がぎこちなくなる。
    11)自分が怖い顔になっているように感じ、上手く笑えない。
    12)ひきつるではと思い、「楽しい」と感じても笑顔がぎこちなくなる。
    13)こわばりが気になり、皆と一緒に笑いたいのに笑えない。
    14)頬がピクピク動いてしまい自然に笑えない。
    15)顔が固まったように感じ笑えなくなった。
    16)人と話す時に顔がこわばってしまい、うまく笑えない。

  • 4.笑顔恐怖症と共通する神経症の主な症状

    具体的な症状は上記のチェック項目にも挙げさせて頂きましたが、神経症の他の症状と共通している点も多いと思います。

    このため、参考までに、この共通する主な症状を挙げさせて頂きます。

    1)自己表情恐怖
    人前で顔がひきつることや、顔がこわばることで相手から変に思われるのではないかと悩むのが、この症状になります。
    自己表情恐怖の場合には人前で笑う時だけではなく、単に人と話している時でも起こってきます。

    2)醜形恐怖
    この症状は自分の顔や姿が醜く、このため人から嫌われたり、避けられていると感じてしまい悩む症状になります。
    笑顔恐怖症に悩んでいる時も、自分の笑い顔がひきつったり、強張ることで、醜く見られ、この結果、周りの人から変に思われたり、嫌われてしまうと感じるものなのです。
    こういう意味で、醜形恐怖の部分もかなりあると言って良いと思います。

  • 5.笑顔恐怖症に影響すると思われる神経症の症状

    強迫神経症の症状は程度の差はあれ笑顔恐怖症に対しても影響していると思いますが、特に、下記の症状は影響しているのではないかと思います。

    1)視線恐怖症
    顔がひきつることや、顔がこわばることで悩むのは相手の視線を気にしている結果であるというところから、インターネットのサイトの中では笑顔恐怖症のことを視線恐怖症として扱っているところもあります。
    しかし、相手の視線が気になる結果、赤面や発汗といった症状が起こることも多いので笑顔恐怖症だけに当てはめるのには無理があると思います。
    ですから、笑顔恐怖症に影響する症状の1つだと考えた方が良いのではないかと思います。

    2)対人緊張
    この症状は対人恐怖に悩んでいる時に共通してみれらるものであり、これによって笑顔恐怖症の症状も起こしやすくなるという意味で、影響している症状の1つだと言って良いのではないかと思います。

    3)対人不安
    この症状も対人恐怖の場合に共通して見られるものです。
    特に苦手な人とか目上の人と接するような時に感じやすい症状だと言って良いと思います。
    また、この対人不安のために笑顔恐怖症の症状も起こりやすくなるものだと思います。

    4)劣等感
    これも対人恐怖に悩んでいる時の最も基本になる症状だと言って良いと思います。
    笑顔がひきつるとか、こわばることで、自分が人と違っていると劣等感を感じてしまうものなのです。
    逆に、対人恐怖に悩み劣等感を強くしている時は人が自分の症状に気付いて、嫌な思いをしていると感じてしまうものなのです。
    これは森田療法では「劣等感的投射」と言われていることですが、このために笑顔恐怖症の症状を、より起こしやすくするという面は充分あると思います。

  • 6.原因

    笑顔恐怖症は笑った時に顔がひきつるとか、顔がこわばることで、相手から変に思われるのではないかと不安を感じる症状だと言って良いと思います。

    たまたま、何かの機会に顔がひきつったり、こわばったりしたことで、これが「キッカケ」になって症状が起こるようになることが多いものなのです。

    森田療法では、この「キッカケ」になる出来事を「外的要因」と言っています。

    そして、この「外的要因」にプラスして、感情や症状に対する誤った認識に引きずられ、気分本位の行動を繰り返してしまうことで、「とらわれ」を強くしてしまうものなのです。

    つまり、笑顔のひきつりや、こわばりといった症状だけに目を向け、これを無くそうとして薬を飲んだりして対応する事で、逆に、よけいに「とらわれ」を強くしてしまうものなのです。

    これが森田療法で言っている「内的要因」ということになるのですが、この2つの要因が笑顔恐怖症の原因だと言って良いと思います。

    ですから、けっしてドーパミンなどの脳内の神経伝達物質が原因ではないと言えるのです。

    最近は対人恐怖症のことを社交不安障害といった病名で呼ぶことが増えているように思います。

    また、この原因をドーパミンなどの脳内の神経伝達物質の分泌量の異常だという学説が広まっていますが、森田療法においては、今、上に書かせて頂いたように笑顔のひきつりや、こわばりといった症状に対する「とらわれ」が原因だと考えています。

  • 7.笑顔恐怖症と似た症状の起こる病気について

    顔のひきつりや、顔のこわばりといった症状は体の異常、つまり病気が原因で起こる場合もあります。

    ですから、参考までに、どういう病気があるのかをご紹介いたします。

    1)片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)
    これは顔の片側が自分の意志とは無関係に、ピクピクと痙攣したり引きつったりする病気です。
    片側の目の周りがピクピクするという症状は、誰でも疲れたりした時に経験すると思いますが、この症状が次第に、頬や額、口、あごなどに広がってくる場合は、この病気の可能性が出てきます。
    原因は動脈硬化や脳腫瘍による顔の神経の圧迫などの障害だと言われています。
    治療方法はボツリヌス療法(ボツリヌス毒素製剤の注射)か、顔面神経の圧迫を除去する脳の血管の手術ということになります。

    2)眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
    まぶたが痙攣するという症状から始まり、両目の周りの筋肉がピクピクして長い間治まらなかったり、突然まばたきが増えたり、まぶしさでテレビを見たり本を読んだりするのも苦痛になるといった症状が起こります。
    疲れ目から起こることが多いですが、脳こうそくや脳腫瘍、脳の血管奇形、パーキンソン病などの病気が原因になっていることも多いと言われています。

  • 8.克服方法

    原因のところでも書かせて頂きましたが、笑った時の顔のひきつりや、こわばりといった症状だけに目を向け、これを無くそうとして行動したことで、ますます笑顔恐怖症の症状を強くしたと言えるのです。

    具体的には人と会う時の緊張を和らげるために抗不安薬といった薬を飲んだり、顔のひきつりや、こわばりが目立たないようにと考えマスクやサングラスを着用することなどが挙げられます。

    これらが森田療法で言っている気分本位の「はからい」の行動ということになるのですが、笑顔恐怖症を克服していくためには、これらとは正反対の行動が必要になってくるのです。

    森田療法では、これを目的本位の行動と言っていますが、顔のひきつりとか、顔のこわばりといった症状を感じながらも、必要であれば、人を避けず、その時の「やるべきこと」を、きちんとこなすようにしていくことが大切になってくるのです。

    ただ、このためには、森田理論の学習により感情や症状に対する正しい認識を頭に入れるようにしていくことも必要になってくるのです。

    つまり、森田療法の考え方を頭に入れた上で、目的本位を念頭に置いて行動するようにしていくと、良くなったり後戻りしたりしながらも、少しずつ笑顔恐怖症の症状を克服することが出来るのです。

  • 9.まとめ

    笑顔恐怖症について、色々書かせて頂きましたが、ピンと来るところはあったでしょうか。

    もし、ピンと来るところがあったということであれば、このサイトの無料診断のページから、今のあなたの悩みや症状のことなどを書いて、お問い合わせ下さい。

    書いていただいた内容から、あなたの悩みや症状が、MTカウンセリングに適用できるかどうかを判断させて頂きます。