(原因と治療、対策のための説明)

  • <要約>

    今夜もまた眠れなかったらどうしようと予期不安を感じるような不眠症の場合は普通神経症の症状の1つになります。
    そして、この場合は、MTカウンセリングを通して森田療法の学習をしていく中で不眠に対する「とらわれ」が薄れてくると、この結果として症状が改善してくることが多いものなのです。

    ですから、もし、あなたが、こういうタイプの不眠症に悩んでいるのであれば、無料診断のページから症状のことなどを書いて送ってみて下さい。

    こうして頂ければ、あなたの不眠の悩みがMTカウンセリングに適用可能かどうかを判断させて頂きます。

  • 1.はじめに

    最近は不眠症外来という診療窓口のある病院も増えているようですが、今の時代は寝ようと思う時に思うように眠れないという、不眠に対する悩みを感じている人が増えているのではないかと思います。

    仕事や勉強、職場や学校、隣近所での人間関係に伴うストレスなどから、不眠症に悩むようになる人は昔からいたと思いますが、この中には神経症の「とらわれ」が原因になっている場合も多いと思います。

    このページでは、こういう神経症が原因の不眠症を中心にして解説させて頂いております。

    同じ不眠症でも、今夜もまた眠れなかったらどうしようと睡眠に対する予期不安を感じるような場合は、神経症が原因になっている場合がほとんどだと考えて良いと思います。

    そして、神経症が原因になっている不眠症の場合は、自分の不眠の原因がどこにあるかと色々な本を読んだり、病院巡りをしたり、色々な薬やサプリを試してみたりすることが多いものです。
    また、今ではインターネットで色々なサイトを調べることも多いと思います。

    ですから、今、このページを読まれているあなたも、神経症から来ている不眠症の可能性が高いのではないかと思います。

    そして、この場合は不眠に対する「とらわれ」が原因ですから、病院の薬などを飲み対応しても、なかなか症状が改善してこないことが多いものなのです。
    しかし、MTカウンセリングを通して森田療法の学習をしていく中で不眠に対する「とらわれ」が薄れてくると、この結果として少しずつ症状が改善してくるものなのです。

    ですから、今、不眠症に悩まれている方は、このページの内容を参考にして、これからの対策を検討してみて頂ければと思っております。

  • 2.不眠症とは

    不眠症は睡眠障害や入眠障害とも呼ばれますが、現代人の悩みとして、かなり多いものだと言われています。

    ただ、先ほども書かせて頂きましたが、この中で、今夜もまた眠れなかったらどうしようと不眠に対する予期不安を感じ、「とらわれ」が出来ている場合は普通神経症の症状になる可能性が高くなります。

    そして、この場合は、夜、寝ようと思っても、なかなか眠れない、今夜もまた眠れないのではないかと、常に睡眠の不安やストレスにとらわれ、ますます体調を悪くしているという悪循環に陥っている状態だと言って良いと思います。

    つまり、この、今夜もまた眠れないのではないかと不安になるのが、予期不安と言われているものであり、神経症から来る不眠症の場合の典型的な特徴になります。

    また、後で詳しく説明させて頂きますが、神経症から来る不眠症に悩んでいる人は、これと同時に、慢性的な頭痛や肩こり、慢性疲労症候群、更年期障害など自律神経失調症の症状も持っている場合が多いものなのです。

    そして、夜、よく眠れなかったから頭痛がするとか、疲れやすいということで、鎮痛薬や栄養ドリンクといった薬やサプリを飲んで対策を取っている人も多いものなのです。

    しかし、神経症の「とらわれ」が原因になっている不眠症の場合は、こういう症状だけに目を向け、これを無くそうとして対策を取ってしまうと、これは森田療法で言っている気分本位の「はからい」の行動ということになってしまうのです。
    ですから、これでは、根本的な治療にはならず、逆に、不眠症の症状を強くしてしまうものなのです。

    つまり、「とらわれ」が原因になっている不眠症の場合は、他の原因の場合とは対応の仕方が全く異なってくるものなのです。

    つまり、器質的なうつ病や他の病気から来る不眠症の場合には、薬を飲んで対応していくことが大切なのですが、神経症の「とらわれ」が原因になっている不眠症の場合は、薬を飲むことで、逆に、不眠の、とらわれや、ストレスを強くしてしまうものなのです。

    また、先ほども書きましたが、神経症から来る不眠症の場合、また今夜も眠れなかったらどうしようと、予期不安を感じる場合が多いのですが、人によっては、寝付きは良いけれど、夜中に一度、目を覚ましてしまうと、それから眠れなくなってしまうという中途覚醒型の場合も多いものなのです。

    また、本当は神経症から来る不眠症にも関わらず、朝早く目が覚めてしまうということで、器質的なうつ病の場合の「早朝覚醒」と勘違いしている人も多いように思います。

    つまり、器質的なうつ病から来る不眠症の場合は、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安を感じたり、眠れない時に「これは大変だ、どうしよう」と不安になってしまうことは少ないものなのです。

    ですから、この予期不安があるかどうかで、神経症から来る不眠症か、器質的なうつ病から来る不眠症かの区別がつくと言って良いと思います。

    また、神経症の「とらわれ」が原因になっている不眠症の場合は、夜、よく眠れなかったからということで、遅くまで寝ていたり、昼寝をしてしまったりすることで、ますます睡眠のリズムを崩し、ストレスを大きくし、ますます症状を強くしている人が多いものなのです。

    また、今は、不眠症の治療や対策も、薬物療法が主体になっていますので、病院でもらった薬(睡眠剤や、精神安定剤など)が手放させなくなり、薬物依存の状態に陥り、何年にも渡って睡眠剤などの薬を飲んでいる人も多いように思います。

    しかし、神経症から来る不眠症の場合は、睡眠剤などの薬を飲むことで、一時的には治療効果が見られますが、長い目で見ると、かえって、「とらわれ」を強くし、ますます、症状を強くしてしまうものなのです。

    つまり、不眠症の原因には、色々あり、中には睡眠剤などの薬を飲むことが必要な場合もありますが、神経症の「とらわれ」が原因になっている不眠症の場合には、むしろ睡眠剤などの薬を飲むことで、かえって、治療を長引かせてしまうことが多いものなのです。

    2-1.不眠症の種類


    2-1-1.うつ病など病気や障害から起こる不眠症

    器質的なうつ病などの精神的な病気や障害が原因となって起こる不眠症の場合は、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安やストレスを感じることは少なく、また、布団に入っても、なかなか眠れないという入眠困難ではなく、早朝覚醒という形で現れることが多いと言われています。

    そして、眠れない時に無理に寝ようとするよりも、どうせ眠れないからということで起き出して本を読んだり、何らかの行動を取ってしまうことの方が多いように思います。

    そして、この結果、本当の睡眠不足状態になり、眠気やふらつき、頭痛などの症状が出てくるものなのです。

    ですから、この場合は、睡眠剤などの薬を飲みながら強制的にでも睡眠時間を確保し、この上で、元になっている病気や障害の治療や対策をしていった方が良いと言えるのです。

    なお、このページでは器質的なうつ病という言葉を使っていますが、これは、今の精神科などの病院では神経症から来る、うつ状態、つまり「抑うつ神経症」の場合でも、うつ病という診断をされてしまうために、これと区別するために、あえて器質的なうつ病と書かせていただいておりますので、ご理解頂ければと思っております。

    2-1-2.薬の副作用やカフェインといった原因物質から起こる不眠症

    血圧の薬や抗うつ剤など、薬の副作用が原因となって起こる不眠症の場合も、器質的なうつ病から来る不眠症の場合と同様に、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安やストレスを感じることは少ないように思います。

    今は、やる気が出ないとか、憂鬱だということで精神科や心療内科などの病院に行くと、すぐに抗うつ剤を処方されることが多いように思います。

    しかし、抗うつ剤は薬の作用で空元気を出したり、やる気を起こさせる反面、本来、疲れて眠くなって当然の時でも眠気を感じなくなってしまうという副作用があるものなのです。

    こういう意味で、抗うつ剤などの薬を飲んでいる場合には不眠の症状が起こることが多いと思います。

    そして、この場合の不眠に対しては、精神安定剤や睡眠剤により、抗うつ剤の副作用を抑えることが大切になってくると思います。

    また、夜にコーヒーやお茶を飲む習慣のある人は、これらの中に含まれるカフェインの影響で眠りにくくなっていることも多いと思います。

    カフェインはストレスと同様に交感神経を刺激し活発化させる作用がありますので、眠りが浅くなったり眠気が起こりにくくなってしまうものなのです。

    ですから、コーヒーやお茶は午後3時以降は、なるべく飲まないようにした方が良いと思います。

    こうすることで、カフェインの影響を少なくすることが出来ると思います。

    なお、薬の副作用やカフェインといった原因物質が影響している場合は早朝覚醒だけではなく、入眠困難という形で現れる事も多いと思います。

    そして、先ほども書きましたが、この場合も睡眠剤などの薬を飲むことや生活習慣の改善により治療や対策をしていくことが大切になると思います。

    2-1-3.トラウマから起こる不眠症

    失恋や左遷、解雇といった、ショックな出来事を経験すると、これが心の傷になり一時的に眠れなくなることが多いものです。

    しかし、こういうトラウマが原因になって起こる不眠症の場合は慢性化することは少なく、時間の経過と共に心の傷が癒されてくることで自然に治ることが多いと思います。

    ですから、この場合は、焦らず、時間が過ぎるのを待つようにしていくと良いと思います。

    また、不眠の影響が強い場合は、一時的に睡眠剤などの力を借りても良いと思います。

    2-1-4.生活習慣から起こる不眠症

    24時間稼動の工場やコンビニなど、現代は夜中に働く人も増えていますが、こういう仕事に就いている人は、どうしても寝起きの時間が不規則になりやすいものです。

    そして、このために睡眠のリズムが乱れやすく、不眠症に悩むようになる人も多いものなのです。

    中には不規則な生活状況にも適応して、問題なく過ごしている人もいますが、こういう適応力が乏しい人もいるものなのです。
    そして、こういうタイプの人は生活習慣が影響して不眠症の状態になりやすいと思います。

    特に完全欲の強い性格を持っている人の場合は不規則な生活状況に適応しにくい面があるように思います。

    ただ、神経質性格の特徴を持っている人の場合は、たとえ生活習慣の影響があったとしても、森田療法の学習をしていく中で、目的本位や「あるがまま」の態度が身に付いてくると、不規則な生活状況に適応しやすくなり、これに伴って不眠症が改善し、眠れるようになってくると思います。

    また、先ほども書かせて頂きましたが、コーヒーやお茶を夜に飲むといった自分自身で変えることの可能な生活習慣の場合は、これを変えるようにしていくことで良い方向に向いてくると思います。

    2-1-5.神経症から起こる不眠症

    繰り返しになりますが、神経症の「とらわれ」が原因となって起こる不眠症の場合は、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安やストレスを非常に強く感じているものです。

    また、よく眠れなかったということで、頭痛や、だるさ、体調の悪さにとらわれながら生活を送っている人が多いものです。

    しかし、この場合の体調の悪さは、純粋な睡眠不足というよりは、寝ようとしたのに眠れなかったという「葛藤」が原因になっていることが多いものなのです。

    そして、神経症の「とらわれ」が原因となって起こる不眠症の症状は、布団に入って寝ようとしても、なかなか眠れないという入眠困難や、夜中に目が覚めた後に眠れなくなってしまうという途中覚醒という形で現れてくることが多いものです。

    器質的なうつ病や、薬の副作用が原因となって起こる不眠症の場合のような、早朝覚醒という形で現れることは少ないように思います。

    ただ、神経症から起こる不眠症に悩んでいる人の中には、夜中や明け方に目が覚めて、その後、眠れないと悩む、途中覚醒を、早朝覚醒と勘違いしている人も多いものなのです。

    そして、このために、心療内科などの病院に行き、うつ病と診断され、抗うつ剤などの薬を飲み、かえって症状をこじらせている人も多いように思います。

    ですから、自分の不眠の原因がどこから来ているかを、きちんと見極めるようにしていくことが大切だと思います。

    そして、神経症の「とらわれ」が原因となって起こる不眠症の場合は、森田療法などの精神療法で治療、対策をしていった方が効果が見られることが多いものなのです。

    2-2.不眠症のパターン


    不眠症の症状の現れ方には大きく分けて4つのパターンがあると言われています。

    A.入眠困難タイプ
    布団に入っても、なかなか眠れないと悩むタイプです。
    このために、起き出して本を読んだりテレビを見たりしてしまうことも多いものです。

    B.途中覚醒タイプ
    寝付きは良いけれども、夜中に寝ている途中で、トイレなどで目が覚めてしまうと、この後、眠れなくなってしまうと悩むタイプです。

    C.早朝覚醒タイプ
    寝付きは良く、すぐに眠れるけれども、朝早く目が覚めてしまうというタイプです。
    この場合は夜中に目が覚めても、またすぐに眠れることが多いと思います。

    D.熟睡感不足タイプ
    眠ることは出来ているけれど、眠りが浅く、熟睡感が得られないと訴えるタイプです。
    このタイプの場合は、客観的に見ると普通に眠っているのですが、本人はウトウトしていて眠れなかったと感じることも多いものです。

  • 3.症状のチェックと診断

    神経症が原因の場合と他の原因の場合の不眠症の具体的な症状を書かせて頂きます。

    これらのチェック項目の中のどれに思い当たることが多いかで、あなたの不眠症のタイプを、おおまかに診断できるのではないかと思います。

    3-1.神経症が原因の不眠症のチェック項目

    1)布団に入っても、なかなか眠れない。
    2)いったん寝た後にトイレに起きると、その後、なかなか寝付けない。
    3)眠気は感じるが仕事や勉強はこなせる。
    4)眠れなかった翌日は憂鬱になりやすい。
    5)昼間から今夜眠れるかどうかが気になる。
    6)風の強い日などに音が気になりなかなか眠れない。
    7)ウトウトすると尿意を感じ起きてしまう。 8)布団に入ったら、すぐに眠れなければという思いが強い。
    9)良く眠れないと体に悪いという気持ちが強い。
    10)何か用事がある時は目覚まし時計より先に目が覚めることが多い。
    11)他の部屋の物音が気になって眠れなくなることがある。
    12)部屋を真っ暗にしないと眠れない。


    3-2.神経症以外が原因の不眠症のチェック項目

    1)疲れているのに早く目が覚めてしまうことが増えた。
    2)ウトウトし仕事で失敗してしまうことがある。
    3)夕方から夜にかけてコーヒーやお茶を良く飲む。
    4)夜勤のある仕事をしている。
    5)病院で処方された抗うつ剤を飲んでいる。
    6)喘息のため咳が出る事が多い。
    7)糖尿病や心臓病などの病気を持っている。
    8)深夜にスポーツ中継を見ることがある。
    9)眠れない時は夜中まで本を読んだりすることがある。
    10)急に思い立って、夜中に掃除や整理をすることがある。


    あなたは、どちらの項目が多かったですか。
    自分の不眠症の原因がどこから来ているかを明らかにするためにも、一度、チェックしてみると良いと思います。

  • 4.不眠症に伴い起こりやすい神経症の主な症状

    睡眠に対する「とらわれ」が原因となって起こる不眠症に悩んでいる時は他の神経症の症状が出てくることも多いものです。

    このため、ここでは、これらの症状について解説させて頂きます。

    4-1.抑うつ神経症
    夜に良く眠れなかったと感じることから、昼間、体調が悪く憂鬱になったり、やる気が起きなかったりという状態になることも多いものなのです。
    こういう憂鬱感や意欲低下が特徴的な症状として起こるのが、抑うつ神経症と言われているものなのです。
    しかし、今は、こういう症状のために心療内科などの病院に行くと、うつ病と診断され、抗うつ剤などの薬を処方されることが多いと思います。
    しかし、こういう薬によって、さらに眠れなくなるという悪循環に陥っている人が今は増えているように思います。
    つまり、器質的なうつ病の場合には必要な薬であっても、抑うつ神経症の場合は逆効果になってしまうものなのです。
    ですから、今夜もまた眠れなかったらどうしようと予期不安を感じるような場合には器質的なうつ病としての治療ではなく、神経症としての対応を取るようにしていった方が良いのだと思います。
    つまり、こうしていくことで悪循環に陥らずに済むものなのです。

    4-2.慢性頭痛
    不眠に伴い起こってくる不具合で多いのは、憂鬱になったり、やる気が起きなかったりという症状になります。
    そして、これらと共に慢性的な頭痛などの体調の悪さを感じるということも多いものなのです。
    慢性頭痛の場合、夜、熟睡できなかったということで頭がボーっとし、頭の重さや痛みを感じることが多いものなのです。
    そして、このために、鎮痛薬を常用している人も多いと思います。
    しかし、このために、今度は胃や十二指腸潰瘍といった別の症状を引き起こしていることも多いものなのです。

    不眠症に悩んでいる私の知っている人の場合は、長年、腰痛に苦しみ、整形外科の病院に通っていましたが、痛みが酷くなり、横になることも出来ない状態になったため入院しました。
    そして、入院して数日経ったころに、突然、喀血をし、これによって十二指腸潰瘍が悪化していたことが分かりました。
    つまり、それまでの腰痛は骨や関節の問題ではなく、鎮痛薬の常用による十二指腸潰瘍のために起こっていたということが分かったのです。
    しかし、すでに気付いた時は遅く、命を落とすことになってしまいました。
    この人の場合は、不眠症から慢性的な頭痛が起こり、このための薬により十二指腸潰瘍になり、腰痛を起こしていたということになります。
    つまり、良かれと思って飲んでいた薬で、かえって体を壊す結果になってしまったということになると思います。

    話が横道にそれてしまいましたが、慢性的な頭痛というのは普通神経症の症状の一種になりますが、不眠症に悩んでいる時は体調の悪さにも注意が向きやすく、このために頭痛も感じやすくなるものなのです。
    ですから、この場合の頭痛は体の異常から起こっているものではなく体調の悪さに対する「とらわれ」から起こっていると言って良いと思います。

    4-3.慢性肩こり
    この症状の場合も、上に書かせていただいた慢性頭痛と同様に不眠症に伴い体調の悪さに注意が向きやすくなっているところから起こってくることが多いものなのです。
    普通神経症の場合は慢性的な頭痛と肩こりというのはセットになっていることが多い症状なのです。
    心身同一論という理論もある位で注意の集中によって肩こりや頭痛といった体の不具合が起こってくることも多いものなのです。
    ヨガとか自律訓練法などで両手両足に注意を集中することで、実際に手足の体温が上がってくることがありますが、これも注意の集中により体に実際に変化が起こってくることの一例だと言って良いと思います。
    つまり、これと同じ理屈で不眠症に悩み自分の体調に注意が向きやすくなっている時は肩こりも起こりやすいものなのです。
    しかし、頭痛や肩こりといった実際に体に異常が起こる場合は、どうしても病院に行ったり、整体や鍼灸院に行ったりすることが多くなると思います。
    しかし、神経症の「とらわれ」が原因になっている場合は、いくら病院の薬を飲んでも、また、いくら整体や鍼灸院でマッサージなどをしてもらっても、なかなか症状が改善しないことが多いものなのです。
    しかし、こういう場合でも森田療法の学習をしていく中で頭痛や肩こりに対する「とらわれ」が薄れてくると、少しずつ症状は改善してくるものなのです。

    4-4.慢性疲労症候群
    睡眠に対する「とらわれ」が原因となって起こる不眠症に悩んでいる時は夜良く眠れなかったということで、だるさや倦怠感など慢性疲労症候群と言われている症状を感じていることも多いものです。
    慢性疲労症候群の定義は原因の分からない疲労が6カ月以上続くものだと言われていますが、この中には「とらわれ」が原因となって起こる不眠症が影響しているものも、かなり多いと思います。
    先ほども書きましたが、睡眠に対する「とらわれ」が原因となって起こる不眠症に悩んでいる時は注意の方向が自分の心身の状態の方に向く「クセ」が付いているものなのです。
    そして、このために、だるさや倦怠感といった慢性疲労症候群の症状を起こしやすくすると言って良いと思います。
    なお、最近の研究では慢性疲労症候群はウイルスや免疫システムの異常が原因ではないかと言われていますが、比率的には不眠症など神経症が原因になっている場合の方が、はるかに多いのではないかと思います。

    4-5.自律神経失調症
    めまいや動悸、耳鳴り、吐き気、頭痛、微熱など、常になにかしらの体調の悪さを感じるのが自律神経失調症の特徴だと言われていますが、この原因が「とらわれ」にある場合は森田療法で言っている普通神経症に分類される症状になります。
    そして、不眠も、この症状に含まれる位であり、切っても切れない関係にあると言って良いと思います。
    今は慢性疲労症候群という病名が普及しているために、このサイトでも、この名称を使っていますが、元々、この症状も自律神経失調症の1つに含まれるものだと思います。
    今は、原因の良く分からない症状に対して、病名だけが色々と新しく付けられているような印象を受けます。
    そして、これに伴って、薬の種類も増えているような気がしています。
    しかし、繰り返しになりますが、神経症の「とらわれ」が原因になっている場合は、いくら薬を飲んでも、なかなか症状は改善してこないものなのです。
    むしろ、「とらわれ」を強くする結果、余計に症状を感じやすくなってしまう位だと思います。
    ですから、無闇に薬に頼るのは注意が必要だと思います。

    4-6.過敏性腸症候群
    病院で検査をしても特に異常が見られないにも関わらず、便秘や下痢、腹痛、お腹にガスが溜まるといった症状が起こるのが過敏性腸症候群と言われている症状になります。
    しかし、これも「とらわれ」が原因になっている場合は胃腸神経症と言われている症状になると思います。
    そして、胃腸神経症も自律神経失調症と同様に森田療法では普通神経症に含まれる症状になります。
    このため、この症状も不眠症に悩んでいる時にセットで起こりやすい症状だと言って良いと思います。
    なお、お腹にガスが溜まってしまうことで、自分が気付かないうちに、おならをしてしまい、周りの人に嫌がられていると感じ不安になるのは、おなら恐怖症と言われている症状になり、この場合は対人恐怖症に含まれる症状になります。
    つまり、おならをしてしまうことで、周りの人から嫌われたり、白い目で見られると感じ、悩んでしまうものなのです。

    4-7.薬物依存
    ここで言う薬物というのは麻薬とか覚醒剤という意味ではなく、鎮痛薬や睡眠剤といった薬物の意味になります。
    眠れないことに対する「とらわれ」が原因となって起こる不眠症に悩んでいる時は、ほとんどの場合、睡眠剤に対する依存性が出来ていると言っても良いと思います。
    そして、このために、かえって「とらわれ」が原因の不眠症の症状を、ますます強くしていることが多いものなのです。
    しかし、先ほども書きましたが、器質的なうつ病など、神経症以外が原因の不眠症の場合は、むしろ睡眠剤や精神安定剤を使うことで対応していくことが大切になります。
    そして、この場合は薬物依存という問題は起こりにくいものなのです。
    しかし、神経症が原因の不眠症の場合は睡眠剤や鎮痛薬、栄養ドリンクといったものに対する薬物依存の問題が起こりやすいと言って良いと思います。

  • 5.不眠症に影響すると思われる神経症の症状

    4では、「とらわれ」が原因となって起こる不眠症に悩んでいる時に起こりやすい症状について書かせて頂きましたが、ここでは、こういうタイプの不眠症に影響する可能性の高い神経症の症状を書かせて頂きます。

    5-1.不完全恐怖
    この症状は何事も100%完全でないと気がすまないという完全欲の「とらわれ」から起こるものですが、この対象が睡眠の方に向いてしまうと、「とらわれ」が原因となって起こる不眠症になりやすくなると思います。
    つまり、夜は熟睡できなければならないという「かくあるべし」の考えを持っていると、夜中に起きてしまった時に、その後、思うように眠れなくなってしまうことが多いものなのです。
    また、熟睡出来ず、ウトウト状態の時にも、客観的に見ると眠れているのに、本人は眠れなかったと感じることが多いものなのです。(熟睡感不足タイプの不眠症)
    こういう意味で神経症から起こる不眠症は睡眠に対する完全欲の「とらわれ」が大きく影響していると言って良いと思います。

    5-2.雑音恐怖
    目覚まし時計の音が気になってしまい眠れないと感じている人も「とらわれ」が原因となって起こる不眠症に悩んでいる時は多いものです。
    中には、このために目覚まし時計にカバーをしたり、秒針の進む音がしない時計に変えてしまう人も多いと思います。
    しかし、目覚まし時計の場合は簡単に変えることが出来ますが、道路を走る車の音とか電車の音、アパートやマンションなどであれば隣や上の階の物音など、簡単に無くすことの出来ない音も多いものです。
    しかし、雑音恐怖に悩んでいる時は、こういう音にとらわれてしまい、このために不眠症になっている人も多いものなのです。
    そして、この場合は、夜寝る時は物音が全くない状態でなければならないという「かくあるべし」の考えに対して「とらわれ」が出来ていると言って良いと思います。

    5-3.頻尿恐怖
    これはトイレに行っても、またすぐにトイレに行きたくなってしまうという症状ですが、このために、夜中にトイレで目が覚めた時に、尿意を感じやすく、なかなか眠れなくなってしまうということも多いものなのです。
    このため、中にはウトウトしか眠れず、30分毎にトイレに行くというパターンになってしまうこともあるのです。
    こういう意味で、この頻尿恐怖の症状も「とらわれ」が原因となって起こる不眠症に大きく影響していると言って良いと思います。

    5-4.心配症
    神経質性格の特徴の1つに心配性というものがありますが、これが過度になった状態が、この症状になると言って良いと思います。
    こういう意味で、神経症に悩むような神経質性格の特徴を持った人に共通して起こりやすいのが、この心配症と言われている症状になります。
    そして、この心配症の症状の対象が睡眠の方に発揮されてしまうと、また今夜も眠れなかったらどうしようという予期不安を感じやすくなるものなのです。
    そして、このために不眠症に悩みやすくなると言って良いと思います。
    ですから、この心配症の症状も「とらわれ」が原因となって起こる不眠症に影響していると考えて良いと思います。

  • 6.原因

    不眠症は大きく分けて神経症以外の原因によって起こる場合と、神経症が原因の場合の2通りがあると言って良いと思います。

    6-1.神経症以外の原因


    6-1-1.身体的な病気

    疼痛やアトピー性皮膚炎、喘息、糖尿病、心臓病といった病気にかかっている時は、この症状のためにストレスが強くなったりして交感神経が活発になり不眠の症状も起こりやすくなると言われています。

    6-1-2.脳や神経の障害

    器質的なうつ病や更年期障害、神経症の「とらわれ」が原因ではない自律神経失調症などにより交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで不眠の症状が起こりやすくなることがあると言われています。

    6-1-3.薬やカフェインといった原因物質

    抗うつ剤などの薬や、コーヒー、お茶などの飲み物に含まれるカフェインの影響で眠れなくなることも多いものです。

    6-1-4.トラウマ

    失恋や家族の死など、ショックな出来事を経験した後は、これが心の傷になり、不眠状態に陥ることが多いものです。

    6-1-5.生活習慣(生活リズムの乱れ)

    夜勤のある仕事をしている人や、昼夜逆転の生活をしているような人は睡眠のリズムが乱れるために不眠症になりやすいと言われています。

    6-2.神経症が原因


    誰でも、その時の体調のちょっとした違いで、眠れない時はあるものなのです。
    しかし、神経質性格を持ち、常に熟睡できなければならないという「かくあるべし」の理想像に対する「とらわれ」が出来ている人は、たまたま何かの影響で眠れない時に、これは大変だと、うろたえ、無理に寝ようとしてしまうものなのです。
    しかし、これによって、かえって自然な眠気が妨げられ、不眠症になってしまうことが多いものなのです。

  • 7.原因が神経症ではない場合の治療法

    1.病気の治療

    睡眠導入剤や抗不安薬といった薬を飲みながら、疼痛やアトピー性皮膚炎、喘息、糖尿病、心臓病といった病気を治療していくことが大切になります。
    ちなみに睡眠導入剤にはハルシオンやマイスリーといった超短時間持続型や、レンドルミンなどの短時間持続型、ベンザリンやサイレースなどの中間持続型、インスミンやソメリンなどの長時間持続型のものがありますので、これらを状況に応じて使い分けることが大切になると思います。

    2.生活習慣の見直し

    ひきこもりなどに伴い昼夜逆転のような生活パターンになっている場合は、まず、この生活の形を正すようにしていくことが大切になってきます。
    また、仕事の都合で夜勤がある場合は難しい面がありますが、それでも、7~8時間の睡眠時間を確保できるように、出来るだけ同じ時間に寝起きするようにしていくことで睡眠のリズムを乱しにくくなると思います。
    ですから、7~8時間の睡眠時間を確保できるように生活の形を整えるようにしていくことが大切になると思います。

    3.嗜好品のコントロール

    午後3時以降にカフェインの多く含まれているコーヒーや紅茶などを飲む習慣のある人は、これを見直してみることも大切になってくると思います。
    また、中には栄養ドリンクを常飲している人もいると思いますが、これらにもコーヒー並みのカフェインが含まれている物が多いのです。
    ですから、こういう物も夕方とか夜に飲むのではなく朝か午前中に飲むようにしていった方が良いと思います。
    こうすることでカフェインの影響を減らすことが出来ると思います。

  • 8.神経症が原因の場合の対策

    神経症の「とらわれ」から来る不眠症の場合は、眠れない時に、「これは大変だ、どうしよう」と考えてしまうものなのですが、こう考えてしまうと、ますます、目が冴えてしまうものなのです。

    ですから、眠れない時の、受け止め方がポイントになります。

    つまり、一晩くらい眠れなくても大丈夫だと、無理に眠ろうとしないようにしていった方が、かえって自然な眠りに入れるものなのです。

    そして、この上で、目的本位や「あるがまま」など、森田療法の考えに従って行動するようにしていくと、不眠に対する不安を必要以上に大きくしなくて済み、少しずつ、不眠症の症状が和らぎ、自然に眠れるようになってくるものなのです。

  • 9.まとめ

    不眠症について、色々、書かせて頂きましたが、もし、いくらかでも納得できるところがあれば、このサイトの無料診断のページから、今のあなたの悩みや症状のことなどを書いて送って下さい。

    こうして頂ければ、あなたの今の不眠の悩みがMTカウンセリングに適用できるかどうかを判断させて頂きます。

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