薬物依存
(睡眠薬、頭痛薬依存症)



(症状と原因、克服のための具体的な説明)

1.神経症に伴うの場合の症状

薬物依存症というと最近は麻薬や覚醒剤、脱法ドラックなどのことを思い浮かべてしまいますが、このページで扱っているのは神経症に悩んでいる時に起こりやすい睡眠薬や頭痛薬(鎮痛剤)といった精神薬依存症の場合の話になります。

一般的な薬物依存症の場合は麻薬や覚醒剤、ニコチン、アルコール、カフェインなどの過剰摂取のことになりますが、ここではベンゾジアゼピン系の睡眠薬や精神安定剤などの精神薬、頭痛薬などの鎮痛剤が対象になります。

つまり、神経症に悩んでいる時に陥りやすい薬物依存は、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や頭痛薬(鎮痛剤)、精神安定剤などが代表的なものになります。

ですから、ここで言っている薬物依存症というのは一般的に使われている意味のものではありませんので、この点は誤解しないようにして下さい。

睡眠薬、頭痛薬などの鎮痛剤、精神安定剤などの精神薬を継続的に飲んでおり、これらの薬を飲まないと不安を感じてしまい、頭では飲まない方が良いと思っていても薬が手放せない状態になっているのが、このページで扱っている薬物依存ということになります。

神経症に伴う薬物依存に悩んでいる人の中には10年、20年と頭痛薬依存の状態が続き、このため胃潰瘍や十二指腸潰瘍になってしまう人も多いものです。

ただ、神経症に伴う薬物依存の場合は覚醒剤やアルコールなどのような病的な依存症とは異なり常識を越えたレベルにはならないことが多いものです。

つまり、芸能人などのニュースでもたまに取り上げられますが、覚醒剤やアルコールの依存症の場合は通常の生活の形も崩れてしまう程、悲惨な状態になってしまいますが、神経症に伴う睡眠薬や頭痛薬、精神安定剤などの依存の場合は表面的には全く問題のない生活を送っているように見えるものなのです。

つまり、通常の日常生活はきちんと送ることが出来ているために、周りの人間からは依存者であることが分からないものなのです。

なお、睡眠薬や頭痛薬、精神安定剤などの依存症は自律神経失調症などの普通神経症に悩んでいる人によく見られる傾向があります。

これは、眠れないとか、頭が痛いとか、心が落ち着かないということで、睡眠薬や鎮痛薬、精神安定剤などに頼ってしまい、ここから抜け出せなくなってしまうからだと思います。

今は、どこの病院でも薬物療法が主体になっているために、余計に薬物依存の症状に悩んでいる人が増えているのではないかと思います。

つまり、今は不眠症頭痛などのために内科や精神科などの病院に行くと、すぐに睡眠薬や頭痛薬を出してもらえるために、薬に依存しやすい状況になっているのではないかと思います。


2.神経症に伴うの場合の原因

睡眠薬や頭痛薬、精神安定剤などの薬物に依存するようになる原因は神経症に悩んでいる時の特徴である「気分本位のクセ」にあるのだと思います。

気分本位というのは森田療法で独自に使われる言葉ですが、その時の気分や症状に引きずられて行動してしまうことを言います。

つまり、眠れないという症状に引きずられ睡眠薬を飲んでしまうというのも神経症の場合は気分本位の行動になってしまうものなのです。

うつ病などの場合であれば、眠れない時に睡眠薬を飲むことは、むしろ大切なことになるのですが、神経症の場合は、これが気分本位の行動ということになり、逆効果になってしまうものなのです。

つまり、一時的には眠れたとしても、長いスパンで見ると、かえって不眠に対する「とらわれ」を強くしてしまうものなのです。

そして、このために、薬の量を増やしても思うように眠れなくなってしまうものなのです。

つまり、こういう気分本位の行動の繰り返しの中で、睡眠薬や頭痛薬に対する依存が強くなってしまうと言えるのです。

ですから、ここに神経症に伴う薬物依存の原因があると言って良いと思います。


3.克服方法

睡眠薬や頭痛薬、精神安定剤などの薬物依存症状態から抜け出すためには、他の神経症の症状の場合と同様に目的本位の行動を取るようにしていくことが大切になってくると思います。

目的本位というのは、先ほど書いた気分本位とは逆の意味の言葉になります。

つまり、その時の気分や症状に引きずられずに目の前の「なすべきこと」をこなしていくというのが目的本位の行動ということになるのです。

薬物依存症状態の場合であれば、眠れない時に睡眠薬に頼ることを止めるようにしていったり、頭痛を感じ辛い時に頭痛薬などの鎮痛剤をすぐに飲まないようにしていくということになります。

こういう目的本位の行動を取るようにしていくことが神経症に伴う薬物依存の場合には最も効果的な治療になると思います。

ただ、これらは言葉で書くと、簡単なことのように見えてしまいますが、実際には、生易しいことではないのです。

頭痛薬や睡眠薬に対する依存が出来ている時は頭では分かっているのに体がついてこないということになりやすいものなのです。
つまり一種の条件反射的に薬を飲んでしまうものなのです。

しかし、森田理論の考え方を参考にしながら目的本位の行動を積み重ねていくと、少しずつ条件反射的に薬を飲んでしまうことがなくなってくるものなのです。

ですから、この方向で治療していくことが神経症に伴う薬物依存の場合の最も適切な克服方法になるのだと思います。




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