(原因と解消のための説明)

  • 更新日 2021.10.13
  • めまいは漢字で眩暈とか目眩と書くこともありますが、脳や内耳(三半規管)の異常が原因になっている非回転性の真性めまいと、仮性めまいや、回転性めまいなどの非定型的、つまり、心因性や緊張型と言われる、めまいの2種類があります。

    ただ、慢性的に、めまいを感じる心因性や緊張型の場合(慢性めまい)は自律神経失調症などの普通神経症が原因になってることが多いものです。

    神経症が原因になっている心因性や緊張型の、慢性めまいの場合は何かをしている時にふらつきを感じたり、外を歩いている時に、ふわふわ感を感じるというパターンで現れることが多いものです。

    また、頭痛や吐き気、耳鳴りと同時に、めまいを感じることもあります。

    めまいの場合、不安神経症でも、よく起こるものですが、この場合は、ある一定の状況の下で突発的に起こるものであり、めまいと同時に動悸や息苦しさを感じることが多いものです。

    これに対して、慢性的に、めまいを感じる時は普通神経症が原因になっていると考えて良いと思います。

    ただ、いずれの場合も神経症が原因になっている「めまい」であり、緊張型や心因性のめまいと言って良いと思います。

    しかし、めまいの場合は、実際に脳や内耳、血圧などの病気があって、これが原因となって起こっていることも多いものです。

    そして、この場合には薬や手術などによって治療していくことが必要になります。

    このため、病院で検査してもらって、原因となる病気や異常がないという場合に神経症から来ている慢性めまいの可能性が大きいと考えた方が良いと思います。

    ですから、神経症が原因になっている「めまい」か、体の病気が原因になっている「めまい」かの見極めをきちんとつけていくことが大切になると思います。

    そして、神経症が原因になっている慢性めまいであれば、森田療法の学習をしていく中で、ふらつきや立ちくらみ、ふわふわ感といった、めまいの状態を「あるがまま」に受け止めることが出来るようになり、この結果として症状が解消されてくるものなのです。