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パニック発作(原因と対処法)


(症状の原因と対処法の具体的な説明)

1.はじめに

夜寝ている時に突然、心臓がドキドキしてきて息苦しくなってしまうという形で現れてくるのがパニック発作と言われている症状になります。

このページを読まれている方の中には、今、こういう症状で悩んでいる方もいるのではないかと思います。

しかし、パニック発作は以前は不安発作と言われていたように、不安神経症の症状の1つなのです。

つまり、狭心症発作や心筋梗塞の発作とは原因が全く異なるものなのです。

そして、狭心症発作や心筋梗塞の発作のように命に関わるようなことはないものなのです。

ですから、この事実はきちんと理解しておいた方が良いと思います。

後でパニック発作の原因について説明させて頂きますが、「死の恐怖」に対する「とらわれ」が原因なのです。

ですから、心臓とか脳には異常となる原因がないのです。

狭心症や心筋梗塞の場合には病院の検査で何らかの異常が出てくるものなのですが、パニック発作の場合は、こういう異常がないのが特徴だと言って良いと思います。

ですから、病院の検査では異常がないけれど、突然のドキドキや息苦しさ、めまいといった症状が起こる場合はパニック発作が原因になっている可能性が高くなると思います。

そして、これも後で説明させて頂きますが、この場合は森田療法の学習をしながら対処していく中で「死の恐怖」に対する「とらわれ」が薄れてくれば、これに比例して治ってくるものなのです。


2.症状の概要

パニック発作は不安神経症やパニック障害の場合に見られる典型的な症状になります。

具体的には頻脈など下記の表にまとめたような症状になります。

突然の動悸や頻脈、めまい、息切れ、息苦しさで、パニックになってしまうという形で現れることが多いものです。

なお、パニック発作は下記の表のように、頻脈や乗物恐怖、過換気症候群など、いろいろな形で現れてきますが、いずれも「死の恐怖」を直接的に感じるというところに特徴があると言えます。

対人恐怖症などの場合には「社会的な死の恐怖」が背景にありますが、パニック発作の場合は直接的な「死の恐怖」が原因になっていると言って良いと思います。

つまり、動悸や、頻脈、息苦しさなどの症状が起こった時に、このまま死んでしまったらどうしようと「死の恐怖」を感じ不安になってしまうのが、パニック発作の場合の一番の特徴だと言えるのです。


<下記の9種類がパニック発作の代表的な症状です。>

1.急に息切れがし心臓がドキドキし脈が早くなるのが気になる。(頻脈)

2.痛みや違和感のために今にも心臓麻痺で死ぬのではないかと感じる時がある。(心臓神経症

3.頻脈や息苦しさの不安で電車やバスに乗ることが出来ない。(乗り物恐怖

4.外で倒れたらどうしようと不安で家族と一緒でないと外出できない。(外出恐怖

5.急に息切れがしたり、呼吸が苦しくなり恐怖を感じることがある。(過換気症候群

6.頻脈や息苦しさの不安で一人で留守番できない。(留守番恐怖

7.突然、動悸が起こりパニックになる。(不安発作)

8.吐き気がしてしまい外で食事が取れない。(外食恐怖

9.不安や恐怖心のため飛行機に乗れない。(飛行機恐怖



3.症状の具体例

ある、パニック発作の症状に悩んでいる方の例を挙げますと下記のようになります。



(パニック発作に悩むKTさんの例)

ある会社員のKTさんは営業部の一員として常にトップに近い成績を上げていました。

毎日、夜遅くまで残業をし休日も仕事の付き合いに費やすほど仕事熱心なKTさんでしたが、ある朝、通勤電車の中で突然、激しい頻脈や息切れ、息苦しさを感じ不安になってしまいました。

心臓発作で、このまま死んでしまうのではないかと感じ、途中の駅で電車を降りてしまいました。

この日を境として電車で通勤している時に、たびたび頻脈や息切れ、息苦しさを繰り返すようになり、そのうち「またあの時のようになったらどうしよう」と電車に乗る前から不安を感じるようになってしまいました。

そして、ラッシュ時間を避けて通勤したり、途中下車を繰り返すようになりました。

どのように対処していいのか分からず、思いあまったKTさんは心療内科を訪れ、自分の症状がパニック発作であることを知りました。

そして、病院で出してもらった頻脈や息切れ、息苦しさを抑える薬を飲むという対処法を取ることになりました。

しかし、薬を飲むといくらか、頻脈や息切れ、息苦しさの不安が和らぐことを感じましたが、このまま一生、薬を飲み続けなければならないのかと、今度は薬を飲み続けるという対処法に対して不安を感じるようになりました。

しかし、薬を飲まないと頻脈や息切れ、息苦しさの不安で電車にも乗れないということで、毎日、葛藤を感じながら過ごしているのです。




上に書かせていただいた例のように、パニック発作に悩む人はバリバリの営業マンなど、対人恐怖症に悩む人のように人見知りするとか、恥ずかしがり屋という面が少なく、むしろ外向的に見える人が多いというのも特徴になります。


4.原因

上に書かせていただいた具体例のように、パニック発作の不安に引きずられて電車に乗ることを避けたりする対処法を取ることで、一時的には楽が出来ても、長い目で見ると、ますます症状を強くすることになっているのです。

これが森田療法で言っている気分本位の行動ということになるのですが、こういう気分本位の行動を繰り返していく中でパニック発作の不安に対する「とらわれ」が強固なものになってしまうのです。

つまり、こういう不安だけに目を向け、これを無くそうとして対処することが、パニック発作の症状を、さらに強くする原因になっているのです。

パニック発作が起こる「キッカケ」は、上の具体例にあるように、通勤電車の中で突然、激しい頻脈や息切れ、息苦しさを感じ不安になってしまったという経験が挙げられます。

しかし、これは「外的要因」に過ぎないのです。

ですから、一番の原因は気分本位の行動を繰り返すという対処法によって出来た、パニック発作の不安に対する「とらわれ」にあると言って良いと思います。


5.対処法について

パニック発作の症状は抗うつ薬などの病院の薬を飲んで表面的に不安を感じにくくさせるだけでは根本的な対処法にはならないと言えるのです。

つまり、発作の不安に引きずられて電車などから逃げてしまうという誤った方向の行動を修正するようにしていくことが、不安発作の症状の根本的な対処法になるのです。

ただ、闇雲に電車に乗れば良いということにはならないのです。

森田療法の考え方を参考にして努力方向の軌道修正をしていくことで初めて良い方向に向いてくるものなのです。

ですから、森田療法の学習をしながらパニック発作の症状に引きずられた行動を取らないようにしていくことが根本的な対処法になると言って良いと思います。


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