電話恐怖症


(症状のチェックと克服のための具体的な説明)

1.症状の特徴とチェック法

電話恐怖症は会社の職場などで電話をしている時に周りの人から話の内容を聞かれているように感じ思うように話せなくなってしまう、という形で現れてくる症状になります。

また、周りに人がいると見られているように感じ、緊張したり、ぎこちなくなってしまい、思うように電話が出来なくなってしまう、という形で現れることも多いです。

ですから、これらが電話恐怖症の症状かどうかのチェックに利用できると思います。

電話恐怖症に悩んでいる人の中には、会社の職場など周りに人が大勢いる時に電話をかけることが出来ず、人がいない時を見計らって電話するという人も多いものです。

会社に勤めているサラリーマンや公務員で対人恐怖に悩んでいる時は、接待恐怖症スピーチ恐怖と共に、この電話恐怖症の症状に悩んでいる人が多いように感じます。

また、最近、場面緘黙症と言われる症状を耳にすることが多くなりましたが、この場合にも電話が苦手になっていることが多いと思います。

2.症状の原因

電話恐怖症も対人恐怖の1つの症状になりますので、人から変に思われるのではないかとか、嫌われたらどうしようという対人不安が原因になっていると言って良いと思います。

つまり、電話での受け答えに対して劣等感を持っており、このために電話をしている時の自分の姿を周りの人に見られ、変に思われたり、見下されるのではないかと感じてしまうものなのです。

そして、こういう不安を感じる背景には人から良く思われたり評価されたいという欲求があると言えるのです。

つまり、こういう欲求が強いからこそ、電話での受け答えによって変に思われたらどうしようという不安も強くなってしまうものなのです。

そして、この対人不安だけに目を向け、これを無くそうとしてしまうために、逆に、ますます電話恐怖症の症状を強くしてしまうということになるのです。

具体的には、周りに人がいる時に、電話に出たり、電話をかけることから逃げてしまうという形になります。

このように電話恐怖症の症状に引きずられて行動してしまうことを森田療法では気分本位の「はからい」の行動と言っていますが、こういう行動を取ることで、かえって症状を強くしているものなのです。

3.治療と克服のためのヒント

今は電話恐怖症の症状のために精神科などの病院に行くと、抗うつ薬や抗不安薬といった薬による治療だけで終わってしまうことが多いと思います。
しかし、これでは電話恐怖症の克服には結びつかないものなのです。

ですから、薬だけの治療に頼らず、森田療法の学習も取り入れるようにしていった方が良いと思います。

電話恐怖症も対人恐怖の症状の一つになりますから、森田療法の学習をしていく中で電話をしている時の人前での緊張や不安が薄れてくれば、これで充分、症状を克服していけるものなのです。

ですから、これらのことも電話恐怖症の症状克服のためのヒントにして頂ければと思います。


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