神経症性障害の症状と治療、対策


(神経症性障害克服のための具体的な説明)

神経症性障害は神経症の新しい呼び方であり、ノイローゼや、神経質症、不安障害、恐怖症などと呼ばれることもありますが、精神的な「とらわれ」が原因になって起こってくる症状になります。

心の悩みの中でも、「うつ病」と同じか、それ以上に多く見られるものだと言って良いと思います。

ただ、神経症性障害は「うつ病」などの純粋な心の病気とは全く異なるものになります。

よく、マイナスの感情態度のクセから来る「病的状態」と言われますが、脳とか体の異常から来る病気ではなく、心の「クセ」から起こってくるものなのです。

つまり、器質的な病気ではないと言えるのです。

ですから、下記の内容をチェックし、自分の気になる症状の原因が「うつ病」などの心の病気か、神経症性障害かの見極めをしていくことが大切だと思います。

そして、神経症性障害から来るものであれば、薬を使わずに治療、克服していけるものなのです。


1.どういう症状ですか?

森田療法では、強迫神経症タイプ、普通神経症タイプ、不安神経症タイプの3つに分類しています。

強迫神経症タイプは、最近では、社会不安障害(SAD)、強迫性障害などと呼ばれますが、人前で緊張してしまうといった、対人恐怖症を初めとする人間関係に関わる症状が代表的なものになります。

また、何度手を洗っても気が済まない不潔恐怖、いくら頑張っても満足できない不完全恐怖症、エイズやガンといった病気を恐れる疾病恐怖などの症状が、最近でも良く見られます。

普通神経症タイプには、身体の不調が気になる自律神経失調症や心身症、更年期障害、疲労感に悩まされる慢性疲労症候群、お腹が鳴ったり、ガスが出てしまう過敏性腸症候群、思うように眠れないと悩む不眠症、やる気が起きないといった「うつ病」と間違われやすい「うつ状態」などの症状が、良く見られます。

不安神経症タイプでは、突然の動悸や過呼吸に悩むパニック障害、飛行機などの乗り物に乗れない乗り物恐怖、外食時の吐き気などに悩む吐き気恐怖などの症状が、最近でも良く見られます。


2.何が原因なのでしょうか?

神経症性障害の症状の現れ方は千差万別と言っても良いくらい、いろいろなものがありますが、その根本原因は1つなのです。

つまり、誤った認識を持つ神経質性格の人が、何か恥ずかしい経験をしたり、ショックな経験をすることで、これが、引き金になって起こってくるものなのです。

例えば、学校の授業中に突然指名されて、教科書を読んだときに上がってしまい、顔が赤くなってしまった。
後から考えてひどく恥ずかしいことをしてしまった、クラスのみんなが自分のことを変な人だと思ったに違いない。というような経験をしたことによって、心の目が他人の思惑や視線に向いてしまい、こうなると、他人のちょっとしたしぐさなども自分と関係づけて解釈してしまうことになります。
そして、顔が赤くなることは非常に重大なことと考えるようになりますから、心の目はそこだけに向けられるようになってしまいます。
そして、心の目が顔に向くと今度は、ちょっとした顔のほてりを敏感に感じ取ってしまします。
この繰り返しで症状が発展し、固着してしまう訳なのです。

ですから、脳内の異常とか、手の神経の異常とか、汗腺の異常、心臓の異常といった、身体的なものが原因ではなく精神的な要因で起こる症状だと言えるのです。


3.どのような対策(治療)をして克服していったら良いのでしょうか?

今、上にも書きましたが、神経症性障害の症状は脳とか体の異常から来る病気ではなく、誤った認識から起こっているものなのです。

ですから、薬や手術、暗示など、症状だけに目を向け、これを取り除こうとする方向では、一時的には治ったように感じても、少し時間が経つと再発してしまうということになり、根本的には克服出来ないことが多いのです。

しかし、森田療法の学習をしていく中で、症状に対する受け止め方が変化し、精神的な要因である「とらわれ」がなくなってくると、この結果として、神経症性障害の症状は根本的に改善し、克服出来るようになってくるものなのです。



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