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更新日 2021.08.03
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神経症専門MTカウンセリングの、よくあるご質問の回答のうちの、
4.カウンセリングの進め方ついて、
5.その他、 の部分です。 -
Q4-1.3ヶ月のカウンセリングが終わった後でも、治らなかったらと不安なのですが?
A.今、このように感じられるのは当然のことだと思います。
ただ、このカウンセリングで、本当に治るのだろうかと、不安や疑問を感じる位の人の方が、現実には治る人が多いものなのです。
森田先生(森田療法の創始者)は、森田のことを信用しきってしまい、何の疑いや不安も持たないような人のことを「盲従」と言っていて、こういう人は、森田を本当に自分のものにすることは出来ないと言っています。
これに対して、森田に、疑いや不安を感じる位の人の方が、むしろ、純粋な神経質性格を持っているということになり、本当に森田を自分のものにする事が出来、また、この結果、神経症を治していくことが出来ると言っているのです。
ただ、このためには、疑いや不安はそのままに、とりあえずということで、森田の学習をしていくことが大切になるのです。
ですから、あなたの場合も、今は、疑いや不安を持ったまま、取りあえずということで、カウンセリングをしていけば、充分、森田の考え方を身に付けることが出来、今の症状を治していくことが出来ると思います。
Q4-2.カウンセリングを受けることで、逆に症状が悪化するようなことはないでしょうか?
A.あなたに、森田療法が適用できるかどうかを判断させていただいた上で、カウンセリングをさせていただきますので、こういうことは、起こらないと考えて頂いて良いと思います。
Q4-3.もし、カウンセリングの途中で、これは自分には合わないと感じた場合、どうしたらいいのでしょうか?
A.途中で中断されることは、構いませんが、出来れば、3ヶ月は続けてみた方が良いと思います。
初めは自分には合わないと感じていても、カウンセリングをしていく中で、続けていて良かったと感じる人も多いものなのです。
ただ、どうしても中断される場合は、仕方ありませんが、この場合は、学校や塾の授業料と同様で、お支払いしていただいた分の費用は返却できませんので、御了承下さい。
Q4-4.治らなかった場合、費用は返してもらえるのでしょうか。
A.一旦お支払いいただいた費用につきましては、私の方のやむを得ない事情で指導が中断された場合以外、お返しする事はありません。
このため、治療方法や料金システムを、十分納得されたうえでお申込いただければと思っております。
Q4-5.メールによるカウンセリングは週に1回ということですが、これ以外にもメールをお送りして良いのでしょうか?
A.ご質問等あれば、週1回に関わらず、何時でもメールを送って頂いて構いません。
Q4-6.3ヶ月という期間は、長いように感じるのですが?
A.神経症の根本的な原因は、「気分本位のクセ」だと言われています。
つまり、あなたが今までの長い年月をかけて身に付けてきた「マイナスのクセ」が大きく影響しているものなのです。
森田療法は、この「マイナスのクセ」を、目的本位という新しい、「プラスのクセ」に変えていくことで、症状を治していくものだと言っても良いと思います。
ですから、3ヶ月という期間は、むしろ、短い位であり、最低限、必要になってくる期間だと言えるのです。
Q4-7.3ヶ月という短い期間で治るのでしょうか?
A.神経症が治るまでの期間というのは非常に個人差の大きいものです。
3ヶ月で治ってしまう人もいれば、何年もかかる人もいます。
そして、この差は、いかに森田に真剣に取り組んでいくかで決まってくると言えます。ですから、あなたが、3ヶ月間、真剣に森田の学習に取り組んでいけば、充分、治ってくると言って良いと思います。
Q4-8.カウンセリング上で例えば自分の職業、嗜好等、どの位言う必要がありますか?また、その秘密は守られますか?
A.あなたのことは、フォームに記入していただい分だけで十分です。
私の方から、いろいろ詳しくお聞きすることはありません。森田療法は精神分析などとは違って、過去のことなどを、いろいろ分析するということはしません。
今、ここにいる、あなたを出発点にして考えていくものなのです。なお、当然のことですが、日記などの内容は、私以外には分からないように極秘で扱っておりますので、安心して下さい。
Q4-9.面談による治療は本当に必要ないのでしょうか?文章だけでも治るものなのでしょうか?
A.通常のカウンセリングの場合は面談が前提になりますが、森田療法の場合は、入院や通院の場合でも、日記を通した日記指導が基本になります。
日記指導の場合は、面談でコメントを言う場合と、日記にコメントを書き込む場合の両方の形があります。
確かに、面談による治療の方が直接的ですが、約10年の経験を通して、今では日記をベースとしたメールのやり取りだけで、充分、森田療法の効果が得られるということが分かっております。
Q4-10.治療中は他の心理関係の書物等は読まない方が宜しいですか?
A.現在、沢山の心理関係の書物が出版されていますが、森田療法の考え方とは異なった考え方をベースとしたものも多いと思います。
ただ、中には、森田療法と通じる考え方のものもありますので、一概に読まない方が良いということはありません。
ただ、森田療法の考え方と照らし合わせながら読むようにしていくと良いのではないかと思います。
Q4-11.病院のカウンセリングに6年間もかかっても治らないのですが、そのような私でも本当にMTカウンセリングが可能なのでしょうか?
A.あなたが受けられているカウンセリングは一般の心理カウンセリングだと思います。
HPの中でも書かせていただきましたが、神経症の場合は、一般の心理カウンセリングでは効果が見られないことが多いのです。
また、一般の心理カウンセリングで効果が見られなかったということは、あなたの症状が神経症である証拠だとも言えますので、むしろ、MTカウンセリングで効果が期待できると思います。
Q4-12.私は携帯しか持っていないのですが、MTカウンセリングを受けられますか?
A.携帯電話(FOMAやEZWEB)やスマートフォンなど、ロングメールが使えるものであれば、充分可能です。
また、ロングメールが使えない場合は、手紙やファックスのやり取りという形でも可能です。
こういう形で行われている方もおります。なお、手紙やファックスの場合の送り先は、このホームページに記載させていただいている所になります。
Q4-13.1週間の日記ということですが、症状が出始めたきっかけとか、過去の事とかは書かなくていいのですか?
A.森田療法は、精神分析などとは違い、過去の出来事を分析する方向のものではありません。
このため、今のあなたの行動や、感じていることだけを書いていただければ、これで充分なのです。
Q4-14.プライバシーの保護は約束してもらえますか?
A.これは当然のことであり、また重要なことですので、充分、お約束いたします。
Q4-15.カウンセリングを受けるタイミングには躁状態とか鬱状態とか 適切な時期があるのでしょうか?
A.特に、こういった時期というものはありません。
強いて言えば、あなたがカウンセリングを受けてみたいと思われた時が、良いタイミングだと言って良いと思います。
私自身も含めて、神経質性格の人間は、人一倍、優柔不断な面が強いために、良いと思ったことでも、タイミングを逃してしまうことが多いものなのです。
このような傾向があるところから、森田では、「迷った時はプラスの行動」と言っていますが、どうしようかと迷うような時は、思い切って、やるようにしていった方が、あるがままの態度を取りやすくなるものなのです。
つまり、迷った時に、思い切って、やるようにしていくのが、一番、良いタイミングなのだと思います。
Q4-16.カウンセリングのお休みとかはあるのですか?
A.基本的には、年中無休という形で行っております。
ただ、学会出席のためなどで、年に1~2回、お休みにさせていただくことがあります。
Q4-17.日記というのは、自分が単独につけるような日記なのでしょうか?それとも交換日記のような感じで手紙感覚のものでしょうか?
A.書いていただく日記は、あなた自身のためのものですから、人に見せるということを意識せずに、思ったり感じたりしたことを、ありのままに書いていただいた方が良いのです。
ですから、どちらかと言えば、単独につけるような日記、という形になります。
Q4-18.家族に知られたくありません。メールではなく、手紙のやり取りということでも可能でしょうか?
A.手紙のやり取りという形でも可能です。
Q4-19.期間は3ヶ月とのことですが、その3ヶ月内で克服出来るものなのでしょうか?それとも、延長されてる方の方が多いのでしょうか?
A.3ヶ月で、今よりは、はるかに楽になってくると思います。
ただ、3ヶ月たった時点で、症状は楽になったけれど、まだ不安が残るという方もおられます。こういう方に対しては、引き続き、お手伝いさせて頂いております。
今までのデータから、5人に1人くらいの方が延長されています。
また、比率は少ないですが、中には数年に渡って継続されている方もおります。
Q4-20.現在、海外に住んでいるのですが、カウンセリングを受けることは可能でしょうか?
A.メールのやり取りが出来る地域であれば、海外に住んでおられても、充分、カウンセリング可能です。
Q4-21.現在、通常の心理カウンセリングを受けているのですが、同時に受けても大丈夫でしょうか?
A.通常の心理カウンセリングとは、アプローチの方向が異なりますので、同時に受けられても問題ないと思います。
Q4-22.メールではなく直接か電話でカウンセリングして欲しいのですが?
A.MTカウンセリングは、メールのみで行っておりますので、申し訳ありませんが、直接とか電話では行えません。
Q4-23.真剣に、私は、あなたが私を助けてくれることを信じてもいいですか?
A.私は、自分の神経症で苦しみ悩んだ経験を、今、同じように悩んでいる方のために、いくらかでも生かせればという気持ちで、このMTカウンセリングを行っております。
また、悩んでいる方のお手伝いをさせていただくことは、私が今、生かされている使命ではないかとさえ感じております。
また、あえて有料にさせていただいているのも、真剣にお手伝いさせていただけるようにという、いわば自分を「背水の陣」の立場に置くという意味も込めておりますので、あなたのご期待を裏切るようなことはないと思います。
Q4-24.週1回の日記とのことですが、これは1週間分まとめて書くということでしょうか?
A.1週間分まとめて書くということではなく、毎日書いていただいただいた日記を、1週間分送っていただくということになります。
(時間の都合などで書けなかった日は、次の日に書いていただいても構いません。)ただ、どうしても毎日書きにくいということであれば、1週間分をまとめて書いていただいても構いません。
Q5-1.あなたもかつて、神経症で悩んだとのことですが、今は再発とか悩むようなことはないのですか?
A.私自身、かつて15年間近く、神経症に悩んでいましたが、今は、お陰様で、症状が再発したり悩んだりすることはなくなりました。
ですから、あなたも、MTカウンセリングにより根本的に治していけば、再発することはないと思います。
Q5-2.最近、精神的な病気(例:社会不安障害など)は性格的なものからではなく、もともとその病気を(兆候がある)を持って生まれてきた(脳内の神経間で情報を伝達する物質、ドーパミンが関係している)というようなニュアンスのことが新聞に書かれていましたが?
A.私も何度か目にしましたが、これは嘆かわしいことだと感じています。
昭和の初期、森田先生が森田療法を生み出された頃も、上に書かれているのと同じように、神経症は脳病の一つであり、脳内の異常から来るものだと考えられていたのです。
しかし、森田療法や精神分析療法が生み出されて、これが完全に誤りだったということが証明されたはずなのですが、最近になって、また、同じ様な考えが出てきているのです。
いわば、昭和の初期に逆戻りしている状況だと言って良いのではないかと思います。
ですから、後、何年か、何十年かすれば、また、脳内の異常ではないということが言われるようになってくると思います。
Q5-3.病院では薬で治せると聞いたのですが?
A.今は病院の先生でも神経症のことや森田療法のことを、きちんと理解している先生が少ないと思います。
このために、上に書かれているようなことを言われたのだと思います。しかし、神経症は、もともと器質的な病気とか異常から来るものではなく、「マイナスの感情態度のクセ」と言われるように、一種の「クセ」から来るものですから、薬を飲んで一時的に症状を抑えられても、根本的な解決にならないものなのです。
Q5-4.症状が辛いながらも何とか生活していますが、このまま放置してると、どうなるのでしょうか?
A.神経症は、怪我や他の病気などとは違って、放置しておけば自然に治るというものではありません。
むしろ、誤った方向の努力を繰り返すことになりますので、症状は、ますます強くなってしまうものなのです。
ですから、早めに、正しい対応をすることが必要になってくるのです。
Q5-5.一般的な心理カウンセリングというのは、どのようなものなのですか?
A.ロジャーズのカウンセリング理論に基づくものが一般的なカウンセリングになります。
下記のサイトなどを見られると参考になると思います。