(雑談恐怖症の原因と克服方法の解説)

  • 1.はじめに

    あがり症など人間関係の悩みを持っている人の多くは雑談恐怖症に悩んでいることも多いと思います。

    仕事や勉強の話の場合は何とか出来るけれど、休憩時間などの雑談が出来ないという悩みになりますが、集団で過ごすことの多い学生やサラリーマンの場合に、特によく見られるものだと思います。

    このページでは、今、現在、雑談のことで悩んでいる人に、いくらかでも参考にして頂ければと思い、私自身の経験も踏まえ、書かせて頂きました。

  • 2.雑談恐怖症とは

    雑談恐怖症は人間関係の悩みの中でも、よく見られるものです。

    最近、コミュ障という言葉を目にすることが多くなりましたが、これは実質的には雑談恐怖症のことだと考えて良いのではないかと思います。

    仕事で必要な話は、何とか出来るけれども、休み時間などに人と話す時に、上手く話せなくなってしまうという形で現れます。

    つまり、どうしても必要な事柄は話せるけれど、話しても話さなくても良いような場面になると、急に言葉が出なくなってしまうのです。

    このために、会社の旅行とか宴会などに出るのが苦痛に感じている人も多いものなのです。

  • 3.雑談恐怖症かどうかのチェック

    具体的にどういう形で起こるかということをチェックリストという形で箇条書きで書かせて頂きました。

    下記のチェックリストの項目が当てはまるかどうかで、今のあなたが雑談恐怖症に陥っているかどうかの大まかな判断が出来ると思います。

    1)雑談が出来ないので休み時間が苦手。
    2)仕事の話は出来るけれど世間話が出来ない。
    3)1対1だと話せるけれど3人以上になると話せなくなる。
    4)必要な話は出来るけれど、どうでも良い話になると言葉が出てこない。
    5)思うように話せなくなるため、休憩時間にみんなと過ごすのが辛い。
    6)電話をする時に用件だけで済ませてしまう。
    7)ユーモアがないと人から言われる。
    8)お店などで知り合いに出くわすと避けてしまう。
    9)会社の旅行は欠席することが多い。
    10)孤立してしまうことが多いため宴会に出るのが苦痛。

  • 4.雑談恐怖症の時に同時に起こりやすい悩み

    思うように雑談が出来ないということで悩んでいる時は下記のような悩みも同時に感じていることが多いものです。

    1)口下手
    世の中には話の上手い人や下手な人がいるものですが、雑談恐怖症に悩むような神経質性格の特徴を持った人は、自分は話が下手で、口下手であるということに対して非常に強い劣等感を抱いていることが多いものです。
    神経質性格の特徴を持っている人は元々完全欲が人一倍、強いものなのです。
    そして、このために、どうしても人と比較して自分の劣っているところに注意が向きやすい傾向があります。
    仕事や勉強のことなど、目的がハッキリしている時には、それほど悩むことなく話すことが出来るけれど、話しても話さなくても良いような、どうでも良いような話の場合に、何を話して良いのか分からなくなり、無口になってしまうことが多いものなのです。
    そして、これを人から指摘されたりすると、これが心の傷になり、口下手や無口さに対して劣等感を抱くことになってしまうものなのです。
    そして、この結果、ますます雑談の場が苦手になってしまうということが多いものなのです。

    2)人見知り
    雑談恐怖症に悩むような人は、今、上にも書きましたが神経質性格の特徴を持っていることが多いものなのです。
    そして、こういう神経質性格の特徴を持っている人は、子供の頃から人見知りの傾向も強いものなのです。
    また、こういう子供の頃の人見知りを大人になってからも引きずっているという人も神経質性格の特徴を持っている人の場合には多いものなのです。
    最近、良く使われるようになった言葉に「コミュ障」というものがありますが、これも雑談恐怖症や人見知りの人に当てはまるのではないかと思います。
    また、人見知りに悩んでいる人は相手の外見で苦手意識を感じ、こういう相手に対しては、ますます話が出来なくなってしまう傾向があると思います。
    こういう意味で、先入観の強い人間だと言っても良いと思います。

    3)場面緘黙症
    これは、ある特定の場面に置かれると言葉を発することが出来なくなってしまうというものですが、雑談恐怖症と重なっている部分が多いのではないかと思います。
    ただ、これは先天的なものが影響していることも多いので、単なる「人見知り」や「恥ずかしがり屋」とは異なるものだと思います。
    ですから、この点は注意が必要になると思います。

  • 5.雑談恐怖症に影響すること

    会社や学校の休憩時間に話の輪に入れず孤立してしまうというのが雑談恐怖症の場合に良く見られることですが、どうして、こういう状態になるのかということを考えてみた場合に、やはり性格の影響が大きいと思います。

    あがり症など人間関係の悩みの場合は神経質性格の特徴を持った人が多いように感じます。

    これは神経質性格の特徴を持った人というのは人一倍、「生の欲望」が強いために、人から良く見られたいという思いも強くなるものなのです。

    そして、このために、人から変に思われたらどうしようという不安も強くなるものなのです。

    そして、この人から変に思われると感じる対象が、「思うように雑談が出来ない」というところに当てはまると、雑談恐怖症という悩みになってくるのだと思います。

    これは人前で顔が赤くなることが人から変に思われる恥ずかしいことだと考えている人が赤面症になりやすいのと同じことなのです。

    ですから、その人の持っている性格特徴が一番、影響するのではないかと思います。

  • 6.私の体験から雑談恐怖症について言えること

    私自身も雑談のことで悩んでいた時期が長いです。

    自我に芽生えた中学生の頃から、社会人になった20代の頃まで、雑談のことを始めとして、人間関係に関する悩みを抱いていました。

    幸い、私の場合は森田療法に出会うことが出来、悩みを克服することが出来ましたが、今は雑談恐怖症も一種の病気のように見なされ、カウンセリングや精神科などでの薬による治療がメインになっているように思います。

    しかし、こういった方法は、私の経験からは根本的な克服には、けっして結びつかないと感じています。

    つまり、雑談恐怖症も神経症の一種であり強い「とらわれ」から来ているものですから、一般的なカウンセリングでは克服は難しいのだと思います。

    ただ、強い「とらわれ」のない鬱病などの場合は一般的なカウンセリングでもプラスに影響することはあると思います。

    また、薬を飲んで一時的に不安や症状を抑え込んだとしても、これも強い「とらわれ」を無くすことは出来ませんので、根本的な克服にはならないと思います。

  • 7.原因

    今、上にも書きましたが、雑談恐怖症は思うように話が出来ないことで周りの人から変に思われるとか、低く見られてしまうという強い「とらわれ」から起こっている悩みだと言って良いと思います。

    そして、こういう「とらわれ」が出来るのは、神経質性格という、その人自身が持っている性格と、忘年会で一人だけ浮いてしまったといった、恥ずかしく惨めな経験が重なった時なのです。

    つまり、こういうショックな出来事がきっかけになり、雑談に対する「とらわれ」が出来てくるのだと思います。

  • 8.「とらわれ」が原因ではない場合の対応

    先天的なものなど、「とらわれ」以外の原因から来る雑談恐怖症の場合はカウンセリングや薬、訓練などの対応が必要になってくると思います。

  • 9.「とらわれ」が原因の場合の克服方法

    神経症の「とらわれ」が原因の場合は森田療法の学習を通して自覚を深め、「目的本位のクセ」を身に付けるようにしていくことが大切になってくると思います。

    つまり、森田療法の学習をしていく中で自覚が深まり、「目的本位のクセ」が身に付き、思うように話が出来ないことで周りの人から変に思われるとか、低く見られてしまうという強い「とらわれ」薄れてくると、この結果として雑談恐怖症を克服することが出来るものなのです。

    なお、森田療法は学習的な側面の強い精神療法ですから、病院に通わなくても、自主的に学習を行うことで、その考え方を身に付けることが出来ると言われています。

    そして、この1つの方法がMTカウンセリングということになるのですが、こういったものを利用して森田療法の学習をしていくと効率的に身に付けることが出来ると思います。

  • 10.まとめ

    雑談恐怖症について説明させて頂きましたが、今までの内容の中で心に残るものはあったでしょうか。

    もし、少しでも心に残るところがあった方は、こちらのページから、今のあなたの悩みのことなどを書いて送って頂ければと思っています。

    送って頂いた内容を拝見し、あなたの今の悩みがMTカウンセリングを通して森田療法の学習をすることで克服できるかどうかを無料で判断させて頂きます。