(原因と治し方)
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更新日 2025.06.10
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1.はじめに
スーパーやコンビニなどで買い物をした時に万引きをしてしまったのではないかと不安になる人も中にはいるものです。
そして、後から万引きのために逮捕されるのではないかと不安を抱えている場合も多いと思います。
これが加害恐怖の一種の万引き恐怖と言われてるものになります。
このページでは、今、こういったことで悩んでいる方の参考にして頂ければと思い作成しました。
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2.万引き恐怖とは
今、上にも書きましたが、万引き恐怖は無意識にスーパーの品物やお金を盗ってしまったのではと不安になるとか、お金を払った記憶がないのでコンビニで万引きしてしまったかもしれないと心配になる、酔った際に万引きをしてしまったかもと不安になる、といった形で現れることが多いものです。
そして、昔の万引きが原因で逮捕されるのではないかと感じ不安を抱えている、万引きしたように感じた時はバレていないと思ったが警察から呼び出しの電話がかかってくるのではないかと心配といった形になっていることも多いと思います。
このように万引きは犯罪の一種ですから、これは自分が他人に危害を加えたのではないかと不安になる加害恐怖と共通する面のあるものだと思います。
また、自分の取った行動に自信が持てないという意味で、外出する時に鍵を閉め忘れたのではないかと不安になる不完全恐怖とも共通する面があると思います。
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3.原因
万引きをしてしまったのではないかと不安になる万引き恐怖は、人の物を盗んではいけないとか、人に迷惑をかけることは絶対にあってはならないという意識や欲求が強い神経質性格を持っている人の場合に起こりやすいものなのです。
つまり、こういう意識や欲求が強いと、この分、盗んでしまったらどうしようとか迷惑をかけたらどうしよう、犯罪を犯してしまったらどうしようといった不安も強くなるものなのです。
そして、この不安だけに目を向け、これを無くそうとしてしまうために、逆にますます不安を強くし、この結果として万引き恐怖の症状が起こってくるのです。
つまり、万引き恐怖の原因は、本来、誰でも感じる盗んでしまったらどうしようとか迷惑をかけたらどうしよう、犯罪を犯してしまったらどうしようといった不安を異常なことだと考え、これを無くそうとしてしまうところにあると言って良いと思います。
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4.治し方
今、上に書かせていただいたように、万引き恐怖の原因は本来、誰でも感じる盗んでしまったらどうしようとか迷惑をかけたらどうしよう、犯罪を犯してしまったらどうしようといった不安を無くそうとしてしまうところにありますから、まず、この部分を修正していくことが大切になると思います。
つまり、無理に無くそうとしてしまうために、逆にますます万引き恐怖に伴う不安を強くしてしまうという「悪循環」を断ち切るようにしていくことが大切になるのです。
そして、このためには、盗んでしまったらどうしようとか迷惑をかけたらどうしよう、犯罪を犯してしまったらどうしようという不安はそのままに目の前の「なすべきこと」を一つ一つ、きちんとこなすようにしていくことなのです。
これが森田療法で言っている目的本位の行動ということになるのですが、こういう行動を積み重ねていく中で症状が改善してくるものなのです。
ですから、これが薬によらない一番良い治し方ということになると思います。