(自己表情恐怖の原因と克服方法の解説)

  • 1.はじめに

    人と話している時に顔が引きつってしまい、このことで相手から変に思われたのではないかと感じてしまう人も世の中には案外多いものです。

    思春期の頃は特にこの傾向が強いのではないかと思います。

    しかし、思春期を過ぎ大人になってからも自分の顔のことで悩んでいる人も多いものなのです。

    これが自己表情恐怖と言われているものなのですが、このページではこの悩みについて解説させて頂きます。

    今、自分の顔のことで悩んでいる人の少しでも参考にして頂ければと思っております。

  • 2.自己表情恐怖とは

    自己表情恐怖は自分の顔の表情が人から変に思われていると気になってしまう悩みであり醜形恐怖の一種になります。

    醜形恐怖の場合は自分の顔だけではなく身体全体の色々な部分が対象になります。

    しかし、最も多いのが顔に関する悩みになりますので、これだけを別にして自己表情恐怖という名称が用いられています。

    この悩みには人前で緊張し、ほほが引きつったり、ぴくぴく動いて自然に笑えないという笑顔恐怖症も含まれると思いますが、笑う時だけではなく常に自分の表情が気になってしまうというのが自己表情恐怖の状態になります。

    ある人は、人から目が死んでいるようだと言われたことを「きっかけ」にして、常に自分の目が人から変に思われていると気になるようになってしまいました。

    また、眉間にしわが寄ることが人から変に思われると考え、常に自分の眉間のしわが気になってしまう人もいます。

    また、若いうちから頭の毛が薄くなってしまい、このことに悩んでしまうというのも広く考えれば自己表情恐怖の一つに入るかもしれません。

  • 3.自己表情恐怖かどうかのチェック

    自分の顔が人から変に思われていると気になる悩みの具体的なパターンを箇条書きでまとめました。

    これらの例の中にもし当てはまるものがあれば、あなたの悩みは自己表情恐怖の可能性が高くなると言って良いと思います。

    1)人前で緊張し、ほほが引きつる。
    2)まぶたがピクピク動くので人から変に思われる。
    3)人から目が死んでいると言われ、気になっている。
    4)眉間のしわのために人から変に思われると感じ辛い。
    5)笑う時に頬が引きつってしまう。
    6)鼻の形が悪いことが異常に気になる。
    7)髪の毛が薄いことで人からバカにされているように感じる。
    8)鏡で自分の顔を一日に何度も見る。
    9)写真やビデオに撮られることを避けてしまう。
    10)マスクや帽子、サングラスで顔の表情が分からないようにしている。
    11)鏡に写る自分の顔を見て落ち込むことが多い。
    12)お化粧に時間がかかることが多い。
    13)人から悲しい目をしていると言われたことがある。

  • 4.自己表情恐怖の時に同時に起こりやすい悩み

    自分の顔のことで悩んでいる時は下記の症状も同時に感じていることが多いと思います。

    1)赤面症
    これは人前で緊張し顔が赤くなってしまうという悩みになります。
    自己表情恐怖に悩み注意の方向が自分の顔の方に向いている時は顔の状態に敏感になっているために、ちょっとしたキッカケで顔の赤さに注意が向くと、ここに「とらわれ」やすい傾向があると思います。
    逆に顔が赤くなることに注意が向いている時は顔の表情に対しても敏感になっているために逆のパターンになることもあると思います。

    2)醜形恐怖
    これは実際には全く気にならないレベルなのに自分の容姿が人より劣っているように感じる悩みになります。
    男性で自分の体が貧弱だと感じ、筋肉をつけるために必要以上にトレーニングをしてしまうというパターンになる人もいます。
    また、自分の顔が醜いと感じ、整形手術を繰り返してしまう女性も多いようです。

    3)笑顔恐怖症
    これは作り笑いをする時などに顔が引きつってしまうことで相手から変に思われると感じてしまう悩みになります。
    ですから、自己表情恐怖の中に含まれるものだと言っても良いと思います。
    ただ、この症状に悩んでいる人が非常に多いために笑顔恐怖症という別の名前を付けたということになると思います。

  • 5.自己表情恐怖に影響すること

    自分の表情が人から変に思われているように感じ、悩んでしまうという状況に陥る背景には、その人の持っている性格が一番、影響するのではないかと思います。

    つまり、人からどう思われても良いと感じている人の場合は、けっして自分の表情のことで悩むようなことはないものなのです。

    ですから人目を気にしやすいとか、自分の表情にとらわれやすい特徴を持った性格ということになりますが、これが神経質性格ということになると思います。

    神経質性格の特徴である、心配性、執着性の強さ、自己内省性の強さ、欲求の強さといったものがマイナスに発揮されると自己表情恐怖に陥りやすくなるのだと思います。

  • 6.私の体験から自己表情恐怖について言えること

    私自身も昔、この症状に悩んだことがあります。

    私の場合は顔の引きつりやピクピクということではなかったのですが、ある時、ある人から「君の目は死んでいる」と言われたことがありました。

    そして、この出来事があってから自分の目に対して劣等感を感じるようになってしまいました。

    人と話していても相手から変な目をしていると思われているように感じるようになったことを思い出します。

    このように、もともと神経質性格の特徴を持っている人間は他人から言われた一言で簡単に「とらわれ」が出来るようになってしまうということを感じています。

    ですから、もし、あなたの周りに神経質性格と思える人がいたら、その人に対しては言葉遣いを注意してあげて欲しいと思います。

    特に小学校高学年から中学校にかけての、いわゆる思春期の時期に言われた言葉は一生その人の心の傷になることがあると思います。

  • 7.原因

    さきほども書かせて頂きましたが、自己表情恐怖に悩むようになる原因には、その人の持っている性格、つまり神経質性格を持っているかどうかがあると思います。

    そして、こういう神経質性格の特徴を持っている人が、たまたま周りの人から言われた言葉をキッカケにして悩むようになることが多いと思います。

    つまり、こういう、その人にとってショックな出来事がもう一つの原因ということになると思います。

    ですから、この2つの原因によって自己表情恐怖の状態に陥るのだと思います。

  • 8.「とらわれ」が原因ではない場合の対応

    自己表情恐怖の症状と同じように見えても実際は心の病気が原因になっている場合もあると思います。

    つまり、自分の顔の醜さを確信しているような場合がこれに当てはまります。

    そして、この場合にはその元になっている心の病気を治療していくことが大切になると思います。

  • 9.「とらわれ」が原因の場合の克服方法

    この場合は他の神経症の場合と同様に森田療法の学習をしていく中で少しずつ「とらわれ」は薄れてくるものなのです。

    つまり、神経質性格の特徴を持ち、何らかのショックな出来事を境にして自己表情恐怖に悩むようになった場合は森田療法の学習をしていく中で自覚が深まり「目的本位のクセ」が身に付いてくると、これに比例して「とらわれ」が薄れてくるものなのです。

    そして、この結果、悩みを克服することが出来るものなのです。

  • 10.まとめ

    今まで自己表情恐怖について色々書かせて頂きましたが、どういう印象を持たれたでしょうか。

    もし、少しでも共感できるところがあった人は、こちらの神経症無料診断のページから、今のあなたの悩みのことなどを書いて送って下さい。

    こうして頂ければ、送って頂いた内容を拝見し、あなたの今の悩みが森田療法の学習により克服できるかどうかを判断させて頂きます。