(醜形恐怖の原因と克服方法の解説)

  • 1.はじめに

    ミニコミ誌や女性週刊誌などを見ると美容整形の広告がいろいろと載っていますが、それだけ今でも需要があるということなのだと思います。

    ただ、美容整形を利用する人の中には、このページで取り上げている醜形恐怖の人も多いのではないかと思います。

    こういう意味で、今、美容整形をしようかと考えている人は、このページの内容に目を通して頂き、手術をするかどうかの判断材料にして頂くことも出来ると思います。

    また、髪の毛が薄くなってきていることで不安を感じているような人の参考にもなるのではないかと思います。

    また、これ以外にも自分の容姿に対して劣等感を感じている人にも参考になると思います。

  • 2.醜形恐怖とは

    これは客観的に見れば少しも変ではないのに本人が自分の外見に大きな欠点があると思い込み悩んでいる状態だと言って良いと思います。

    そして、このために自分の容姿を何度も鏡を見て確認したり、着る物やお化粧を必要以上にしてしまうとか、常に他人と自分を比較し落ち込んでいるといった特徴があります。

    ただ、これらの行動は自分の容姿に対する「とらわれ」が出来ているために起こることだと言って良いと思います。

    しかし、これは森田療法の立場から見ると容姿や外見に対する「とらわれ」に引きずられた気分本位の「はからい」の行動ということになります。

    ですから、鏡を見たりすることで一時的には満足できても、長い目で見ると、ますます容姿や外見に対する「とらわれ」を強くすることになってしまうのです。

    こういう意味で醜形恐怖は強迫神経症の1つの症状になると言って良いと思います。

  • 3.醜形恐怖かどうかのチェック

    下に自分の外見が異常に気になる悩みの具体的な表れ方を箇条書きでまとめてみましたので参考にしてみて下さい。

    これらの中に、もし当てはまるものがあれば、あなたの悩みは醜形恐怖の可能性が高くなると思います。

    1)自分の外見が異常に気になり何度も鏡を見てしまう。
    2)頭の毛が薄くなったように感じ不安で色々な育毛剤を試している。
    3)着る物に対するこだわりが強い。
    4)外見を人と比べて劣等感を感じることが多い。
    5)にきびの後が気になり、色々な薬を買ってしまう。
    6)眉間のしわのために人から変に思われているように感じる。
    7)肌の色が人より黒いように感じることが多く悩んでいる。
    8)毛深いために人と一緒にお風呂に入るのを避けてしまう。
    9)胸が小さいことに異常に引け目を感じてしまう。
    10)自分の容姿が醜いために異性からもてないと感じている。
    11)しわが気になり、必要以上にファンデーションを塗ってしまう。
    12)髪の薄さをかくすために帽子をかぶっている。
    13)美容整形に何度も行ってしまう。
    14)醜さを人前にさらすのが嫌で行事などを欠席してしまう。
    15)ショーウィンドーのガラスに映った自分の姿を何度も確認する。
    16)写真やビデオに撮られることを避けてしまう。
    17)身長を高く見せるために底上げの靴を履いている。
    18)痩せるために、何度もダイエットをしてしまう。
    19)メイクを濃くして目の小ささを隠している。
    20)帽子やサングラスで醜いところを隠している。
    21)鏡をみるたびに劣等感を感じ、落ち込む。
    22)周りの人に自分の外見がおかしくないかと確認する。
    23)自分の容姿が恥ずかしくて電車に乗れない。

  • 4.醜形恐怖の時に同時に起こりやすい悩み

    自分の外見が異常に気になって悩んでいる時は下記のような症状が起こることも多いと思います。

    1)自己表情恐怖
    これは自分の顔が人から変に思われると感じ悩むものです。
    ですから、醜形恐怖の中に含まれる症状だと考えて良いと思います。
    醜形恐怖の場合は顔だけに限らず背の高さとか、足の長さ、胸の大きさなど、体全体が対象になります。

    2)笑顔恐怖症
    これは笑った時に顔が引きつってしまうことで相手から変に思われるのではないかと悩んでしまう症状です。
    ですから、自己表情恐怖の一種だと言って良いと思います。
    こういう意味で醜形恐怖に悩んでいる時には起こりやすい症状だと言って良いと思います。

    3)赤面症
    これは人前で顔が赤くなってしまうことで人から変に思われると感じ悩んでしまうものですが、対人恐怖症の中でも最も多く見られる症状になります。
    醜形恐怖の場合も自分が人からどう見られるか、変に思われるのではないかという不安にとらわれた状態ですから、対人恐怖症の1つに含まれると考えて良いと思います。
    こういう意味で、この赤面症も同じグループの症状だと言って良いと思います。

  • 5.醜形恐怖に影響すること

    自分の外見が醜いのではないかと悩むようになるのは人一倍、自分の外見に対する欲求が強いためなのだと思います。

    つまり、醜形恐怖に悩むような人は、むしろ人よりも美人だったり、イケメンだったりすることが多いものなのです。

    しかし、その人にとっての欲求はもっと上の方にありますから、人より美人だったり、イケメンだったりしても、これに満足することが出来ず、むしろ劣等感を感じることになってしまうのです。

    そして、このような欲求の強さというのは神経質性格の特徴から来ることなのです。

    ですから、神経質性格を持っていることが醜形恐怖に悩むようになるかどうかに大きく影響していると言って良いと思います。

  • 6.私の体験から醜形恐怖について言えること

    今、上にも書きましたが醜形恐怖に悩むような人は、むしろ美人とかイケメンの人の方が多いものなのです。

    これは字を書く時に手が震えるという書痙に悩んでいる人が、むしろ習字を習っていたりして人よりも字が上手い人が多いのと同じことなのだと思います。

    このように外見に対する主観と客観のギャップがあるというのが醜形恐怖の場合の特徴だと言って良いのではないかと思います。

    歌手などの芸能人の中には整形手術を何度もする人がいますが、こういう人たちも醜形恐怖の傾向があるのではないかと思います。

  • 7.原因

    さきほど神経質性格が醜形恐怖に影響すると書かせて頂きましたが、これが原因の第一に挙げられると思います。

    そして、こういう神経質性格の特徴を持った人が何かのキッカケで自分の外見に対する劣等感を感じ、この劣等感に引きずられて行動してしまうことで、少しずつ外見に対する「とらわれ」を強くし醜形恐怖の状態になるのだと思います。

    例えば、眉間のしわにとらわれている人は、たまたま、ある時に友達から眉間のしわのことを指摘されたことがキッカケになっていることも多いものなのです。

    ですから、元々持っているその人の神経質性格が1つの原因であり、これにキッカケとなるような出来事が起こると、これが2つ目の原因となり醜形恐怖が起こるようになると言って良いと思います。

  • 8.「とらわれ」が原因ではない場合の対応

    醜形恐怖のために外出できなくなってしまうというレベルになると、これは単なるとらわれではなく心の病気が原因になっている可能性が高くなると思います。

    つまり、「とらわれ」からくる醜形恐怖の場合であれば症状の辛さを感じながらも何とか日常生活は送ることが出来るものなのです。

    ですから、日常生活が送れないレベルになっている場合は「とらわれ」よりも心の病気の可能性を考えた方が良いと思います。

    そして、この場合は元になっている心の病気の治療が必要になってくると思います。

  • 9.「とらわれ」が原因の場合の克服方法

    この場合は日常生活を送りながら森田療法の学習をしていく中で自覚が深まり「目的本位のクセ」が身に付いてくると「行きつ戻りつ」しながらも外見や容姿に対する「とらわれ」が薄れてくるものなのです。

    なお、「とらわれ」が原因の場合でも症状が強くなっている時は日常生活を送ることが難しくなることもあります。

    しかし、この場合は医療機関での入院森田療法で対応していくことが必要になってくると思います。

    入院森田療法により森田療法の考え方を身に付けることが出来れば、この結果として「とらわれ」は薄れてくるものなのです。

    そして、この結果、醜形恐怖の悩みを克服することが出来るのです。

  • 10.まとめ

    醜形恐怖について簡単に説明させて頂きましたが思い当たるところはあったでしょうか。

    もし、少しでも思い当たるところがあった方は、こちらの神経症無料診断のページから今のあなたの悩みのことなどを書いて送って下さい。

    こうして頂ければ、送って頂いた内容を拝見し、あなたの今の悩みが森田療法の学習により克服できるかどうかを判断させて頂きます。