(悩みの状態と克服法の解説)

  • 更新日 2021.05.05
  • 相手の目を見て話せない悩みである正視恐怖は視線恐怖症の一種になります。

    視線恐怖症の場合は人から見られているのではないかと人の視線が気になる悩みなのですが、正視恐怖の場合は人の視線が気になるということではなく、自分自身の視線によって相手から変に思われるのではないかと気になり悩んでしまうものなのです。

    面と向かって話している時に自分の目つきが相手から変に思われるのではないかと感じ目のやり場に困ってしまう、相手の目を見ることが出来ない、相手の顔を見て話せないというような形で現れます。

    また、会社などで向かい合って机が並んでいるような状態の時に、正面にいる人の顔や目が見られないとか、自分の目線のために正面の人から変に思われたり嫌われていると感じてしまうこともあります。

    また、若い女性の場合はデートをしている時に緊張や恥ずかしさから相手の男性の顔を見て話すことことが出来ず、視線を外したり、そらしてしまうというパターンになることも多いものです。

    このように緊張や恥ずかしさから人の目を見ることが出来なくなっているのが正視恐怖の特長だと言って良いと思います。

    ただ、この正視恐怖も基本的には自分が人から変に思われるのではないかという不安がベースになっていますので対人恐怖症に含まれるものなのです。

    ですから、森田療法の学習をしていく中で原因になっている自分の視線に対する「とらわれ」が薄れてくれば、これに比例して改善し、この積み重ねの中で克服することが出来るものなのです。