(原因と薬に頼らない治し方)

  • 1.はじめに

    細かいことが気になる悩みである強迫神経症は一つの物事に対してとらわれ、常にこれが気になってしまうというのが特長の症状になります。

    細かいことが気になる悩みの代表的な症状は下記に示したようなものになります。


    <強迫神経症の代表的な症状>

    ・雑念が気になる(雑念恐怖

    ・人の物を盗んだと疑われるのではないかと心配になる(嫌疑恐怖

    ・高い所に上れない(高所恐怖症

    ・何度、手を洗っても気がすまない(不潔恐怖

    ・地震が来るのではないかと不安を感じる(地震恐怖

    ・4とか9という数字など、縁起の悪いことが気になる(縁起恐怖

    ・店で自分が万引きするのではないかと感じてしまう(万引き恐怖)

    ・神や仏を冒涜するような観念が浮かび辛くなってしまう(涜神恐怖)

    ・針など先の尖った物を見ると恐くなってしまう(先端恐怖症

    ・汚い感じがして電車の吊革などに触れない(潔癖症

    ・異性に嫌悪感を感じてしまう

    ・ガスの元栓や戸締まりなどを何回も見直してしまう(不完全恐怖

    ・自分のしたことに自信が持てない

    ・自分が放射能に汚染されてしまったように感じ辛い

    ・ガンなど重病にかかっているのではないかと不安(疾病恐怖症


    いずれの症状も完全欲の強さや心配性といった神経質性格の特徴が、その根底にあると考えて良いと思います。

    カギを閉め忘れたのではないかと心配になることは、誰にでも多かれ少なかれあるものですが、これが過度に強くなり、何度も同じ行動を繰り返してしまうといった強迫行為が慢性的になった状態が細かいことが気になる悩みに陥っている状態だと言っても良いのではないでしょうか。

  • 5.原因

    対人恐怖症の場合は社会から落ちこぼれたり人間関係が崩れるといった「社会的な死の恐怖」が、その背景にあるものです。

    また、不安神経症の場合は、このまま死んでしまうのではないかといった「直接的な死の恐怖」が背景にあるものです。

    これに対して、細かいことが気になる悩みである強迫神経症の場合は自分自身の「精神的な死の恐怖」が根底にあり、これが原因となって起こると言って良いのではないかと思います。

    これは言葉を変えれば「完全欲の「とらわれ」」ということになるのではないかと思います。

  • 8.薬を使わない治し方

    細かいことが気になる悩みである強迫神経症に悩んでいる人は、かつての私もそうでしたが、何とかして症状を改善しようと考え心理学などの本を読んだりするものです。

    そして、民間療法を試みたり宗教的な修行に救いを求めたりすることも多いように思います。

    また、最近は細かいことが気になる悩みの場合も、うつ病と同じように病院の薬を飲んでいる人が多いように思います。

    しかし、これらは細かいことが気になる悩みである強迫神経症の症状だけに目を向けた気分本位の「はからい」の行動になり、根本原因の改善には結びつかないと思います。

    ですから、一時的には良くなったとしても、長い目で見ると、ますます細かいことが気になる悩みを強くしてしまうものなのです。

    このため、根本的な悩みの改善には森田理論の学習により「目的本位のクセ」をつけるようにしていった方が良いと言えるのです。

    つまり、森田理論の学習をしていく中で「目的本位のクセ」が付いてくると、この結果として、完全欲の「とらわれ」から起こっている細かいことが気になる悩みが根本的に治ってくるものなのです。

  • もし、このページの内容が参考になったと思われる方は、下のボタンから共有して頂けると助かります。

    このエントリーをはてなブックマークに追加