強迫神経症


(症状と原因の具体的な説明)

強迫神経症は一つの物事に対してとらわれ、常にこれが気になってしまうという強迫観念が特長の症状になります。 脅迫神経症やOCD、強迫性障害と呼ばれることもあります。

強迫神経症の代表的な症状は下記に示したようなものになります。


<強迫神経症の代表的な症状>

・雑念や雑音が気になる。(雑念恐怖)

・人の物を盗んだと疑われるのではないかと心配になる。(嫌疑恐怖)

・高い所に上れない。(高所恐怖)

・何度、手を洗っても気がすまない。(不潔恐怖)

・地震が来るのではないかと不安を感じてしまう。(地震恐怖)

・4とか9という数字など、縁起の悪いことが気になってしまう。(縁起恐怖)

・スーパーなどで自分が万引きするのではないかと感じてしまう。(万引き恐怖)

・神や仏を冒涜するような観念が浮かび辛くなってしまう。(涜神恐怖)

・針、ナイフ、鉛筆など先の尖った物を見ると、恐くなってしまう。(尖鋭恐怖)

・汚い感じがして、電車の吊革などに触れない。(潔癖症)

・異性に嫌悪感を感じてしまう。

・ガスの元栓や戸締まりなどを何回も見直してしまう。(不完全恐怖)

・自分のしたことに自信が持てない。

・自分の体が放射能に汚染されてしまったように感じ辛い。

・ガンやエイズ、精神病にかかっているのではないかと不安。(疾病恐怖)


いずれの強迫神経症の症状も完全欲の強さや心配性といった神経質性格の特徴が、その根底にあると考えて良いと思います。

カギを閉め忘れたのではないかと心配になることは、誰にでも多かれ少なかれあるものですが、これが過度に強くなり、何度も同じ行動を繰り返してしまうといった強迫行為が慢性的になった状態が、強迫神経症だと言っても良いのではないでしょうか。

対人恐怖症の場合は社会から落ちこぼれたり人間関係が崩れるといった「社会的な死の恐怖」が、その背景にあるものです。

また、不安神経症の場合は、このまま死んでしまうのではないかといった「直接的な死の恐怖」が背景にあるものです。

これに対して、強迫神経症の場合は自分自身の「精神的な死の恐怖」が根底にあり、これが原因となって起こる症状だと言って良いのではないかと思います。

これは言葉を変えれば「完全欲の「とらわれ」」ということになるのではないかと思います。

強迫神経症に悩んでいる人は、かつての私もそうでしたが、何とかして症状を改善しようと考え、心理学や医学、哲学、宗教といった本を読んだりするものです。

そして、民間療法を試みたり宗教的な修行に救いを求めたりすることも多いように思います。

また、最近は、強迫神経症も、うつ病と同じように薬物療法で対応しようとする傾向があるため、薬を飲んでいる人も多いように思います。

しかし、これらは森田療法の立場からすると、強迫神経症の症状だけに目を向けた気分本位の「はからい」の行動になり、根本原因の改善には結びつかないと思います。

ですから、一時的には楽が出来たとしても、長い目で見ると、ますます強迫神経症の症状を強くしてしまうものなのです。

このため、根本的な症状の改善には森田理論の学習により「目的本位のクセ」をつけるようにしていった方が良いと言えるのです。

つまり、森田理論の学習をしていく中で「目的本位のクセ」が付いてくると、この結果として、完全欲の「とらわれ」という強迫神経症の根本原因が薄れ、症状が根本的に治ってくるものなのです。


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克服可能な代表的症状
対人恐怖症 あがり症 不安神経症 パニック障害 自律神経失調症
うつ病状態 多汗症 表情恐怖 赤面症 過呼吸症候群


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