(原因、克服のための解説)

  • 1.悩みの特徴

    他人に不安を感じる悩みである社会不安障害は神経症の中でも特に社交上の人間関係に伴う悩みやストレスなど、社会的な不安を強く感じる症状になります。

    このため、社交不安障害や社交不安症と呼ばれることもあります。

    なお、他人に不安を感じる悩みである社会不安障害の症状は人間関係や人付き合いに支障をきたし対人恐怖症と実質的には同じことになります。

    また、最近、コミュ障という言葉を目にすることが多くなりましたが、この中にも他人に不安を感じる悩みである社会不安障害が含まれるのではないかと思います。

    話は戻りますが、他人に不安を感じる悩みである社会不安障害は人から変に思われるのではないかという対人不安が根底にあるのだと思います。

    対人不安は誰にでも多かれ少なかれあるものですが、これが極端に強くなり、ある1つの症状にとらわれるようになった状態だと言っても良いのではないかと思います。

    しかし、他人に不安を感じる悩みの場合は、悩みだけに目を向け、これを無くそうとした行動を取れば取るほど、逆に悩みはかえって強くなってしまうものなのです。

    これは他人に不安を感じる悩みの症状が注意の集中と密接に関係しているからだと言って良いと思います。

  • 2.悩みの原因

    他人に不安を感じる悩みである社会不安障害の原因は個々の症状によって若干違ってきますが、基本的には人前で緊張したり言葉が詰まったり、顔が赤くなったりすることを人から変に思われる恥ずかしいことだと考える「誤った認識」にあると言って良いと思います。

    そして、こういう「誤った認識」を持っている時に人前で話をして笑われたりするといったショック出来事があると、これが「外的要因」となり、症状が起こるようになってくることが多いものなのです。

    ですから、緊張や不安といった感情や症状に対する誤った認識(内的要因)と恥ずかしい経験といった「外的要因」が原因だと言って良いと思います。

  • 3.薬を飲まない克服方法

    今、他人に不安を感じる悩みである社会不安障害の症状のために精神科などの病院に行くとSSRIや抗不安薬といった薬を処方される場合が、ほとんどだと思います。

    そして、こういう薬を何年にも渡って飲み続けている人も今は多いのではないかと思います。

    しかし、躁うつ病や統合失調症の場合であれば薬を飲む事で症状が改善してくることが多いと思いますが、他人に不安を感じる悩みである社会不安障害の場合は元々、脳や神経には異常がありませんから症状はあまり改善してこないものなのです。

    むしろ、薬の副作用のために眠気や、やる気のなさを強くし、薬剤性のうつ病状態に陥り、かえって治りを遅くしていることも多いと思います。

    ですから他人に不安を感じる悩みである社会不安障害の場合は薬で治療するよりも森田療法の学習をしていった方が根本的な改善に結びつくと思います。

    他人に不安を感じる悩みである社会不安障害は人から変に思われたらどうしようという不安に対する「とらわれ」が原因だと言って良いと思います。

    ですから、森田療法の学習をしていく中で人から変に思われたらどうしようという不安に対する「とらわれ」が薄れてくれば、これに比例して改善してくるものなのです。

    つまり、顔が赤くなったり、言葉に詰まったり、手が震えたりすることで、人から変に思われたらうどうしようという不安はそのままに人と接するようにしていくのが目的本位の行動ということになるのですが、この方向で行動していくことが薬を飲まずに他人に不安を感じる悩みを克服するための一番確実な方法になると思います。